360度動画編集機能が充実したAdobe(アドビ)のソフト「Premiere Pro」。360度カメラのInsta360はこのソフトとコラボし、スティッチングから編集まで、動画作成前のプロセスを全て「Premiere Pro」で行えるようにしました。編集以外に必要な時間の大幅な短縮を図っています。
この拡張版は今年6月までに、「Premiere Pro CC 2017」以降のユーザーへ公開されます。
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Insta360向け拡張版の使い方・メリット
Insta360向けの拡張版をインストールすると、Premiere Pro CCへ直接Insta360で撮影したコンテンツをインポートできます。
最大の特徴は、元の画像をスティッチングする前に編集が可能な点。作業前に必要なスティッチングの時間を、大幅にカットすることができます。このために、ソフトはオリジナルの画像からプロキシバージョン(クイックスティッチされた低解像度の画像)を作成します。
プロキシバージョンを使うことのメリットは下記のとおりです。
・スティッチングの時間が大幅に減ります。
・低解像度の画像を扱うため、高い処理能力が不要になり、スムーズに編集が行えます。
・動画の圧縮回数が、最終的なエクスポートの1回になります(従来は編集前のスティッチング時とエクスポート時)。
・プロキシバージョンの必要な部分だけ切り取って編集できます。最終的なスティッチング時は不要な部分が省かれているので、スティッチング時間が短縮できます。
「Premiere Pro」の編集機能は変わらず
プロキシバージョンの編集機能は、通常の「Premiere Pro」と変わりません。
エクスポートの段階では、編集した内容が元の解像度のバージョンに反映され、Insta360で最適化されたスティッチングが行われます。
このように新しい機能によって、圧縮時間は最小化、スティッチングを最後の1回にまとめることができ、クリエイターは編集の時間を最大化できます。
アドビの「Premiere Pro」とVRについて、以下の記事でも紹介しています。
https://www.moguravr.com/adobe-cc-premiere-aftereffects-update-vr/
https://www.moguravr.com/adobe-premire-pro-vr-2/
https://www.moguravr.com/adobe-premire-pro-vr/
(参考)Insta360公式ブログ