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投資 2018.07.10

インドの大財閥も目指すARショッピング、通信インフラに約4兆円

インド最大規模の企業コングロマリット、リライアンス・インダストリーズは、ARと組み合わせたオンラインショッピング事業に参入する考えを示しています。通信インフラに2.5兆ルピー(約4兆円)を投資し、小規模な事業者でも利用できるショッピングプラットフォームを構築する計画です。

通信インフラ整備に4兆円投資

この計画は、年次株主総会で代表のムケシュ・アンバニ氏が明らかにしたものです。リライアンス・インダストリーズはこのほど、2.5兆ルピー(約4兆円)をインドにおけるブロードバンド回線とモバイル5G通信の整備に投資しました。そしてこれらの技術を利用し、オンラインショッピング事業への参入を企図しています。

オンラインショッピングのプラットフォームではARを活用予定。「没入的なショッピング体験」を提供するとしています。アンバニ氏は「オンラインとオフラインのハイブリッドである新しいショッピングプラットフォームの構築は、とてつもなく大きい成長の機会だ」と語りました。

計画の詳細についてはまだ明らかにされていませんが、他の小売企業におけるARの利用例のように、消費者が“購入前に商品を試してみる”ためにARを活用するのではないかと考えられます。

ARとオンラインショッピングの組み合わせは、アマゾンやeBayなどが取り組みを進めています。

小規模事業者でも利用可能

このプラットフォームは大手企業やブランドだけでなく、小規模な小売店でも利用できるものになるとのこと。アンバニ氏は、小規模な事業者でも「大手企業や大手のEコマース事業者と同じことが全て可能」だと話しています。

この発表において、プラットフォームのリリーススケジュールや利益計画については触れられませんでした。世界第2位の人口を抱えるこの国で、ARショッピングがどのように発展するのか、今後の動向を注視する必要がありそうです。

(参考)VRFocus
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