アマゾンは「アマゾンショッピング」のAndroid版アプリに、ARを利用して商品を試し置きできる『AR View』を追加しました。同社はこの機能を通じて、サイズの誤りやイメージの食い違いなどを防ぎ、顧客満足度の向上を狙います。
ショッピングの未来に投資
アマゾンは新しいショッピング体験を構築するため、「Amazon Go」といったレジのないスーパーだけでなく、VRやARにも非常に力を入れて取り組んでいます。2017年の11月には、この商品を試し置きできる『AR View』を、iOS版「アマゾンショッピング」のアプリ内で公開しました。そして今回、iOS版に続いてAndroid版のアプリでも、この機能を公開しました。
この『AR View』は、先日グーグルからリリースされた「ARCore 公式版」が採用されており、「ARCore 公式版」の動作条件を満たすスマートフォンでのみ利用ができます。現在、日本国内で利用はできませんが、同社公式YouTube からアプリでの体験を垣間見ることができます。
小売業者がこぞってVR/ARに挑戦
アマゾンはこの他にも、鏡の前に立つと服が変えられるARミラーの特許を取得するなど、AR分野に対する積極的な研究開発を行なっている様子が窺えます。
またアマゾンだけでなく、大手の小売業者やメーカーもVRやARによってもたらされる、新しいショッピング体験の構築に注力してきました。米国においてアマゾン最大のライバルであるウォルマートは、VRスタートアップを買収したり、VRショッピングなどの起業支援を行うなど、急ピッチでVRに対する投資を進めています。また大手家具メーカーのIKEAや、大手アパレルメーカーのGAPなど、数多くのメーカーもVR/ARに積極的な投資を行なっています。
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