IT専門調査会社IDC Japan株式会社は、AR/VRヘッドセットの2021年までの世界/国内出荷台数予測の発表を行いました。
IDC Japanは、2016年のAR/VRヘッドセットの出荷台数の合計約939万から、5年後の2021年には約9167万台になるとの予測をしました。AR/VRの出荷台数は5年で約10倍になるという見込みです。
VRデバイスが市場を牽引しており、中でもスマートフォン向けのヘッドセットがリードを保ち、2016年下半期からはPlayStation VR(PSVR)、HTC Vive、Oculus Riftが市場の立ち上がりに寄与しました。
専用デバイスという点では、2016年に引き続き2021年もVRが主導していますが、同社は、ARは産業に対して大きなインパクトを持つと考えています。また一般消費者は、専用デバイスよりも、スマートフォンやタブレットを通じて最初のAR体験をする可能性が高いと予測されています。先日、Apple社が発表した「ARKit」の導入が裏付けているとのことです。
日本国内におけるAR/VRヘッドセットの2021年の出荷予測は、105万台と発表されました。ARヘッドセットはビジネス利用を中心に、VRヘッドセットはコンシューマー利用を中心に出荷されるとのことです。一方で、ARのビジネス利用の成長見込み自体は世界と比べ見劣りするため、ARヘッドセットのビジネス領域での活用が多くの場面で期待される、と述べられています。
(参考)
プレスリリース