HTCは、VRコンテンツ開発を目的とした「Vive Studios」の立ち上げを発表しました。
Vive StudiosはHTCの内部VR開発チームであり、消費者にリリースするコンテンツを制作しています。立ち上げのため、2016年上旬からHTCは、『Fable 2』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『Gears of War』などのタイトルや、他の大規模なAAAヒットに携わったベテランを募集していたとのことです。
HTCのコンテンツ担当副社長、ジョエル・ブレトン氏は、「VRのエコシステムには、ユーザを増やすためのエキサイティングな体験と、AAAコンテンツの絶え間ない供給が必要です」と述べています。
現在市場で入手可能なVRコンテンツの多くは、独立開発者による短時間のコンテンツであるため、ハイエンドVRユーザーはより深い経験を求めています。 『Fallout 4 VR』や『Resident Evil 7:Biohazard』などの大作タイトルは、2017年にリリース予定とされています。
Vive Studiosは、内部の開発チームがゲームを制作することに加え、開発資金、マーケティングサポート、パブリッシングなどを外部開発者向けにサポートする体制も整えているとのこと。
また、2 Bears Studiosが開発したHTC初の社内タイトル『Arcade Saga』の発売も発表されました。 2 Bears Studiosは、元Microsoft Game Studios、Rockstar、Midwayのベテランたちが現在、HTCのシニアエンジニアとして率いています。 Arcade Sagaは、『Breakout』『Galaga』『Arkanoid』などのアーケードにインスパイアされた作品です。
Arcade Sagaのデモプレイを体験した米VRメディアのVRScoutによると、本作はアップグレードシステム、リーダーボード、ボス戦などを含むゲームとのこと。飛行するて敵と弓で戦い、二重の盾で攻撃を防ぎ、ホームランで敵を破壊することができます。
Vive Studiosはゲームだけでなく、教育、映画、デザイン、社会、不動産、スポーツなどの他の主要な分野に向けたコンテンツ制作や、メディア、小売、医療などの伝統的産業を支援するツールやアプリケーションを制作し、 ロケーションベースのエンターテインメントセンターやアーケードなどがあります。
Arcade Sagaは、Vive on Steamで0.99ドルで購入可能です。
(参考)
HTC Launches Vive Studios; Debuts First Title ‘Arcade Saga’
http://vrscout.com/news/htc-launches-vive-studios-arcade-saga/
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。