Googleがアプリやウェブサイトに没入型のコンテンツ「VRビュー」の埋め込み表示を導入しました。ニュースやエンターテイメント、旅行や不動産など様々な分野で新たな視覚体験を提供できるのではないかと期待できます。
VRビューは、パノラマ形式で保存されたステレオとモノラルの360度VR画像やビデオを、ハコスコなどのVRビューワーやスマートフォン、デスクトップ上で表示できるよう変換したもの。数行のコードを追加するだけで、iframeを実装するのと同じくらい簡単に実装できます。
VRビューの実装例
VRビューがサポートしているプラットフォームは以下の通りです。
Web(いずれも最新バージョンのもの):
・ Chrome on Windows, OSX, Linux, Android, and iOS.
・ Safari on OSX and iOS.
・ Firefox on Windows, OSX, and Linux.
・ IE 11 and Edge on Windows.
Native:
・ iOS 8 and higher.
・ Android 4.4 (Kit Kat) and higher.
また、表示できる画像と動画のフォーマットに関しては以下の通りです。
画像形式:
・ 対応保存形式はpng, ipeg, gif(推奨はjpeg)
・ モノラルイメージの推奨アスペクト比は2:1
・ ステレオイメージの推奨アスペクト比は1:1
動画形式:
・ 推奨保存形式は、h264エンコードされたmp4
・ モノスコピックビデオの推奨アスペクト比は2:1
・ ステレオビデオの推奨アスペクト比は1:1
・ モノスコピックビデオとステレオビデオの推奨解像度はそれぞれ1920×1080、2048×2048以上
画像と動画の仕様やその他のパラメータ、コードサンプルなどは、Google Developersページより確認することができます。
また、GoogleはWebデベロッパー向けにHTMLとJavaScriptのオープンソースをgithubにて公開しており、自由に改変して用いることが可能です。
(関連記事)
1行のコードでWebサイトにVRを。Mozillaより、Web VRライブラリ「A-Frame」がリリース
(参考)
Introducing VR view: embed immersive content into your apps and websites(英語)
https://developers.googleblog.com/2016/03/introducing-vr-view-embed-immersive.html
Embedding VR Views
https://developers.google.com/cardboard/vrview?utm_campaign=cardboard_launch_vrview_033016&utm_source=gdev&utm_medium=blog