2019年1月25日、GDC(※)が、VR/AR/MR分野でゲーム開発を行っている企業を対象として実施した、各種のアンケート調査の完了を報告しました。GDCは毎年、同様のアンケート調査を行っています。
(※GDC:世界最大のゲーム開発者会議)
どのVR/ARデバイス向けにゲーム開発を進めているか
上記のグラフは、多くのゲーム開発企業が、2019年春に発売予定の一体型VRヘッドセットOculus Questに注力していること示しています。Oculus Questは、一体型のVRヘッドセットながら、身体や手を自由に動かすことのできるデバイスで没入感の高さと399ドルという価格が注目を集めています。Oculus Questの開発者版はFacebookから一部の企業にのみ提供されています。
全体を通してみると、PC向けVRヘッドセットHTC VIVE(33%)とOculus Rift(30%)が他のVRヘッドセットを引き離し、ゲーム開発企業からの関心を獲得していることが確認できます。
今回のアンケート調査の選択肢に存在しないVR/ARデバイスでゲーム開発を行っているとして「その他」を選択した企業は、全体の42%に達しました。
ゲーム開発者として、あなた(御社)が一番注目するVR/ARデバイスは
こちらの設問でも、Oculus Questが大きな注目(22%)集めていることが確認できます。HTC VIVEは2017年から2019年にかけて、競合デバイスの増加につれてやや注目度の減少が確認されますが、2019年度でも依然として38%の注目度をキープしています。
今後5年のうちに、VRとARのどちらが業界を制するか
上記の調査には、回答者のうち34%が今後5年のうちにARが業界の主流になると回答しました。VRが主流派になると答えた企業は19%に留まりました。VRとARの両方が同様に発展を続けていくと答えた回答者の割合は20%です。