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業界動向 2021.03.12

フェイスブック社員の約2割がAR/VRに従事、未来への投資進む

一体型VRヘッドセットOculus Quest 2の好調、ARグラス開発の発表と、AR/VR事業への注力が見て取れるフェイスブック。その傾向は同社の従業員データにも反映されており、2021年初頭では約2割近いメンバーがAR/VRに従事していることが分かりました。

約1万名がAR/VRに従事

メディアThe Informationが入手した情報によれば、2021年初頭におけるFacebookの従業員数は58,604名。うち10,000名近く、約17%がAR/VR関連グループで業務に従事しています。

過去にさかのぼると、同社がOculus Riftや専用ハンドコントローラーのOculus Touchをリリースして間もない2017年時点では、AR/VRに従事するメンバーは5%程度。4年が経過した2021年現在、FacebookのAR/VRへの注力は年ごとに強まっています。特にFacebook Reality Labsの立ち上げや研究への資金投入は、AR/VRがまだ十分な収益源になっていない状況下、非常に注目すべきものと言えるでしょう。

広告外収入はわずか3%だが大幅成長

フェイスブックの収入は、実に97%が広告によるものです。しかし2020年第4四半期の広告外収入は8億8,500万ドルと、前年同期から+156%(約2.5倍)の大幅増を達成しました。10月に発売された一体型VRヘッドセットOculus Quest 2が増収を牽引したものと思われます。

現在は収益への寄与が少ないAR/VR事業ですが、このように将来の成長を見据え、さらにGoogle、Appleといった巨大プラットフォーマー依存からの脱却も含めて、Facebookが投資を継続していると考えられます。

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(参考)Upload VR


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