exiii株式会社は、2017年1月18日に、外骨格型の力触覚提示デバイス「EXOS(エクソス)」を発表しました。
EXOSは、振動などで物体の感触を伝えるタイプの触覚デバイスではなく、手や指に直接、内蔵するモーターで反力を与えることで感触を再現するデバイスとのこと。
VRゲームのほか、ロボットの遠隔操作、手を動かすリハビリテーションなどへの応用ができます。
EXOS独自の外骨格機構は、ガタやゆがみを抑え、関節角度や力を正確に伝えることが可能です。また、義手の開発の知見を元にして配置された4カ所の関節は、摘まむ、握るといった、手の基本的な動作を十分にカバーしているとのこと。
触覚デバイスといえば、CES2017にて開発機を展示したCerevoの「Taclim」が2017年秋頃に販売を予定しています。「Taclim」はタクタイル・デバイスを使用し、振動により触覚を再現していました。
また、先日1月13日に発表された任天堂の「Nintendo Switch」のコントローラーであるJoy-Conにも、繊細な振動を用いて触覚を伝える「HD振動」機能が内蔵されています。
このように、触覚デバイスの現在の主流は振動を用いたものですが、EXOSは、関節を動かし、実際に力を提示することによって触覚を再現する、新しいタイプのデバイスだと言えます。
なお、exiiでは、今回の発表に伴い、EXOSを活用したい企業からの連絡を受け付けるほか、EXOSの開発を加速するための人材の採用を開始するとのこと。お問い合わせに関しては以下の連絡先より。
EXOSの活用に関するお問い合わせ先:[email protected]
採用に関するお問い合わせ先:[email protected]
採用に関する情報:http://exiii.jp/recruit/