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投資 2021.09.03

バーチャルイベントのEventXがHTCと提携、約10億円を調達し展開加速へ

バーチャルイベントソリューションを提供するEventXは、シリーズBラウンドで約1,000万ドル(約10億円)の資金を調達しました。VRヘッドセット「HTC VIVE」シリーズを展開するHTCとの戦略的提携も発表されています。

本調達と提携に併せ、EventXは、VRを同社ソリューションに追加する試みとして、バーチャルイベント向けのライト(Lite)プラットフォームを発表。希望する企業は、同社Webサイトから無料でバーチャルイベントの登録や企画を行うことができます。

アジアを中心にバーチャルイベントのマルチホスティングサービスを提供

EventXは2014年に香港で設立された、企業向けのデジタルイベント管理ソリューションを提供する企業です。同社は展示ホールやオンライン登録フォーム、ウェビナーなどの機能を備えたバーチャルイベントのマルチホスティングサービスを展開しています。

EventXが独自に設計したアーキテクチャにより、中国のインターネットファイアウォールをカバーし、国境をまたぐイベントの開催を実現。中国からの参加者を含むイベントを得意としています。現在は135以上の国でサービスを展開しているほか、これまでに20,000回以上のイベントを開催し、総参加者数は500万人にのぼるとのこと。

HTCとの提携について、EventXの共同創業者兼 CEOのSum Wong氏は「このパートナーシップを通じて、当社の経験とHTC VIVEのVRでの素晴らしい業績をより深いレベルで統合することにより、EventXはバーチャルイベントないしハイブリッドイベントの体験にまったく新しいレベルの没入感とインタラクティブ性を付加することができるでしょう」とコメントしました。

新型コロナウィルスの流行によりバーチャルイベントが主流に

2020年より続く新型コロナウィルス感染症の流行を受け、様々なイベントや展示会がWebページ・動画ベースの展示会、あるいはバーチャル空間上での展示会に移行しています。

今回の調達をHTCと共同主催したGaocheng Capitalの創業パートナー、Jing Hong氏は、「新型コロナウィルスの世界的流行により、これからもオフラインでのエキスポや展示会の開催は困難な状況が続くと考えられます。EventXのオンラインおよびハイブリッドのバーチャル技術は、顧客を集め、中国国内およびグローバルな繋がりを拡大しようとする様々な規模のビジネスをサポートすることとなるでしょう」とコメント。EventXの共同創業者兼 CEOのSum Wong氏も「今後、バーチャルなワークスペースやバーチャルイベントが主流になるのは明らかです。」と、同様の考えを示しています。

(参考)EventX 公式Webサイト


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