3月16日、映像制作会社のイアリンジャパンは、VRChat社とオフィシャルパートナー契約締結を発表しました。クリエイティブチーム「MIGIRI」を設立し、VRChatで活躍するクリエイターとともにコンテンツ・体験制作を行います。
チェコ発企業がパートナー契約。VSingerやVRChatワールド制作も
イアリンジャパンは2010年設立。チェコ・プラハ発の映像制作会社・イアリンの日本スタジオです。これまでクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」や、SNSミステリー「Project:;COLD」などの映像制作などを手掛けています。
2022年には、ワコムのアートイベント「Wacom Connected INK」にて発表されたVRChatワールド「Metamorphosis」の制作にも関わっています。また、2019年より活動中の「次元少女 亜空間こねる」の原作元でもあり、現在はIPブランド「GBXD」の枠組みとして、ゲーム作品「DIMENTION GIRL -次元少⼥-亜空間こねる」を開発中です。
今回のVRChat社とオフィシャルパートナー契約締結により、イアリンジャパンはVRChatを利用した有料イベントの開催や配信など、商用コンテンツの企画・制作が可能になります。また、クリエイティブチーム「MIGIRI」の設立も発表。VRChatにて創作活動を行うクリエイターと一丸となって、より魅力的なVRコンテンツの制作を目指すとのことです。
VRChatとのオフィシャルパートナー契約は、2022年にGugenka株式会社が、2023年3月には株式会社往来が、それぞれパートナー契約締結を発表しています。法人利用契約によって、有料イベントや広告といった一般ユーザーでは難しい施策も可能となり、より幅広い企画が実現できるようになります。
今回のイアリンジャパンのパートナー締結によって、日本国内でのVRChat商用利用の窓口がまた一つ増えることになります。こうした動きが、国内のVRChat活用に加速をかけていくかどうか、今後注目が集まりそうです。
(参考)プレスリリース