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VTuber利活用 2019.03.05

大日本印刷とエクシヴィ、バーチャルキャラクターが接客するサービスを開発

大日本印刷株式会社(DNP)は、株式会社エクシヴィのVR技術を用いてバーチャルキャラクターがリアルタイムに接客できるシステムを活用し、小売店舗や商業施設などで接客やデモンストレーションを行うサービスのプロトタイプを開発しました。本サービスは2019年春に開始される予定です。

近年、小売業界では店舗で接客を行う販売員の雇用確保が難しくなっており、人手不足が課題となっています。また多くの生活者が電子商取引(EC)を利用するなか、リアルな店舗の売場では、実際の商品に触れたり、試したりするような“コト体験”を生活者に訴求し、ECとの差別化が図ることなどが求められています。

こうした課題に対してDNPは、製品やサービスなどの紹介するバーチャルキャラクターがネット上やリアルイベントでも活用されていることに着目。バーチャルキャラクターを遠隔操作し、小売店舗や商業施設などで接客やデモンストレーションを行うサービスのプロトタイプを、エクシヴィと共同で開発しました。

バーチャルキャラクターによるリアル店舗での接客サービス

このサービスではVR技術で人の動きをバーチャルキャラクターに反映させ、ディスプレイを通して商品紹介などの接客やデモンストレーションを行います。バーチャルキャラクターとなる人物はオフィスや自宅など、遠隔地から操作することが可能。バーチャルキャラクターを表示するディスプレイは、DNPが開発した透明スクリーンを使用し、明るい場所でも鮮やかな映像が浮かび上がるような演出を可能としています。

今後、DNPは小売業界や日用品・食品メーカーなどと共同で、店舗での検証やマーケティング調査を実施し、本サービスを2019年春に開始する予定。同社のクリエイター共創サービス「FUN’S PROJECT」と連動することで、「クリエイターとバーチャルキャラクターを作りたい企業のニーズをマッチングし、より導入しやすくなるよう、本サービスの付加価値を高めていく」としています。

注目集める「バーチャル接客・バーチャル販売員」

バーチャル接客やバーチャル販売員といった、3Dアバターを利用した小売業に注目が集まりつつあります。

2018年12月に株式会社アドパックはバーチャルプロショッパー・コミュニケーションズ(VPC)と協業し、バーチャルキャラクターを活用した「バーチャルプロショッパー・ソリューション」を提供しています。

バーチャル接客やバーチャル販売員などに関連する記事はこちらから。

(参考)大日本印刷株式会社 プレスリリース


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