大日本印刷株式会社(DNP)は、自社の遠隔からバーチャルキャラクターを操作して接客するシステム「DNPバーチャル接客サービス」を拡張しました。今回の拡張では、フェイストラッキング機能とライブコマース機能が実装され、オンライン接客の質の向上と業務効率化が図られます。
「DNPバーチャル接客サービス」は、DNPが2019年より開発を進めているVR技術とバーチャルキャラクターを活用したシステムです。遠隔地にいる販売員の動きをVRデバイスを介してバーチャルキャラクターに反映させ、ディスプレイを通して顧客に商品紹介やデモンストレーションなどの接客を行います。本サービスは家電量販店や携帯電話販売店などに向けて展開が実施されています。
今回の拡張では、フェイストラッキング機能とライブコマース機能が実装。フェイストラッキング機能は、カメラ映像とキーボードによる操作でバーチャルキャラクターを操作できる機能です。これにより、VRデバイスやコントローラーを使わずに、販売員とキャラクターの動きを同期可能になります。
ライブコマース機能では、オンライン接客を行いながら顧客が商品の選択や購入、申込みまで可能になり、接客日の事前予約などができるように。また、販売員は自身の顔またはキャラクターに切り替えでき、カメラを使って商品や資料を見せるなどの提案方法が可能になります。
オンライン接客を行いながら顧客が商品の選択や購入、申込みまで行えるようになりました。これまで顧客が商品購入の際は、画面を切り替えてECサイトに移動したり、現実のレジに移動したりなど購入手続きを行う必要がありました。
遠隔から接客対応、国内で取組が進む
バーチャルキャラクターを活用した接客は凸版印刷やアドパックなど各企業でサービスが立ち上がっています。遠隔地から販売員が接客することでコスト削減やコロナ禍でも非対面で接客できることが期待されています。