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業界動向 2019.06.07

物流大手DHLが「Google Glass」新モデルを導入、業務効率化に向け

大手国際輸送物流会社DHLのサプライチェーン部門は、グーグルのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」の業務導入を発表しました。倉庫でのピッキング作業へ導入、迅速かつ正確な業務を実現します。

スマートグラスで効率化、従業員からも高評価

DHLは「Glass Enterprise Edition 2」を用いることで、視界に表示される情報を参照しながら作業を行うものと考えられます。作業中でもハンズフリーでの情報チェックが可能になり、正確性や効率性向上が見込めるとのこと。今後は国際配送サービス部門において、ハブ拠点での導入を行う計画です。

同社のサプライチェーン部門でのスマートグラス活用は、今回が初めてではありません。2015年初旬に試験導入を行い、徐々にその対象を拡大。現在は大部分の地域でピッキング作業にスマートグラスを利用しています。国際配送サービス部門でも、ベルギーのブリュッセル、米国ロサンゼルス国際空港といった輸送のハブ拠点にてスマートグラスを導入しました。

DHLサプライチェーン部門のCOO/CIOのMarkus Voss氏は、「Glass Enterprise Edition第2世代モデルの登場により、当社は顧客や従業員へさらにパワフルで、最適な技術を持つスマートグラスを提供できます。(デバイスが持つ)物体の認識能力は、我々産業分野にとって特に頼もしいものです」とコメントしています。

Voss氏は、DHLがデジタル化戦略の元で導入した様々なアプリケーションやデバイス(ロボットやドローン、自動運転車等)の中でも、スマートグラスのようなウェアラブルデバイスは、従業員からの好評を得ていると話しました。同氏は「(ウェアラブルデバイスを用いた)作業は非常に直感的です。作業者の手はピックアップするために自由になっており、視覚的なサポートのおかげで製品をとても素早く見つけ、正しく仕分ける事ができます。(ウェアラブルデバイスは)迅速なピッキング作業を行うための、完璧な道具です」と、その効果を高く評価しているようです。

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(参考)DHL


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