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業界動向 2020.10.28

ガラス大手のコーニングが提携、次世代ARデバイスに向け一歩

世界最大級のガラス製品メーカーコーニング(Corning)は、材料メーカーPixelligent Technologiesとのパートナーシップを発表しました。両社の要素技術を、次世代のコンシューマー向けARヘッドセットに活用することを狙います。また、その供給先はARデバイス開発を噂されるアップルではないかとの推測もあります。

両社の強みを活かし、ARデバイスに照準

今回の提携のキーとなるのは、Pixelligent社の光透過化合物(optically transparent compounds)及びコーニングのガラス製造技術。コーニング曰く、とりわけ”ARデバイスの製品開発におけるリードタイムを短縮し、可能性を広げる”としています。

コーニングの強化ガラス「ゴリラガラス(Gorilla Glass)」はスマートフォンやウェアラブルデバイスに広く採用されています。一方Pixelligent社は、高屈折無機材料向けの酸化ジルコニウムナノ粒子量産技術に強みを持ちます。ディスプレイにおける高い屈折率の実現は、視野角の拡大に繋がる要素です。

具体的な供給先は明かされず

では、2社の技術はどのデバイスメーカーに提供されるのでしょうか?コーニングは既に”最先端のARデバイスメーカー”に向けてガラス基板の量産を行っていると説明しています。しかし、具体的なメーカー名には言及していません。

一方で興味深いのは、同社がアップルから累計4億5,000万ドル(約469億円)という巨額の投資を受けている点です。このことから、コーニングとPixelligentの提携が、開発を噂されるアップルのARグラスに向けたものだ、という推測も可能かもしれません。

アップルのAR関連ニュースはこちらで紹介しています。

(参考)Road to VR
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