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活用事例 2017.07.12

Oculus、米国外勤務1号社員が退社 3年半を振り返る

7月11日、Oculusで開発戦略部シニアを務めるCallum Underwood氏が本人のブログにおいて同社を退社する意向を示しました。約3年半Oculusに在籍した彼は、今後はインディーゲームパブリッシャーであるRaw Furyに移籍し、ゲームのプロデュースに携わる他、彼が立ち上げたコンサルティング企業であるRobot Teddyの運営も行っていくとのこと。

Callum Underwood氏は英国出身、在住であり、米国に拠点を置くOculusとはリモートワークで同社の事業に関わっていました。ブログでは、Oculusがイギリスで仕事をする彼のために小オフィスを用意してくれたおかげで、家族共々米国に転勤せずに済んだ、などのエピソードが回想されており、Oculusでの仕事は彼にとって良い経験であったことを振り返っています。

「Oculusや同社の人たちは私の人生を大きく変えました。イギリスにいる私が仕事を円滑に、ストレスフリーでエキサイティングであるように骨を折ってくれましたが、私の関心はスモールビジネスに向いています。そうでなければ、今後もずっとOculusの社員であったでしょう」

Callum Underwood氏は米国外に在住するOculusの社員としては最初の人物であり、2014年、ちょうどFacebookがOculusを買収する直前に入社しました。同社のパブリッシングとディベロッパーリレーションを担当していた彼はヨーロッパでの事業における同社の連絡口であり、同地域におけるOculus RiftとGear VR向けアプリの開発をサポートしました。

ブログでは「FacebookとOculusに対して徐々に距離を感じていた」と語っている彼ですが、約3年半に渡る同社での思い出を振り返り、最初のミーティングをアイスランドの洞窟で行ったことや、病気で6ヶ月間休職した際も理由は聞かれず、メンバーのサポートを受けられたことなど、同社のユニークな社風と働きやすい環境について語っています。

Oculusでは現在人材の動きが激しく、今年3月には創業者のパルマー・ラッキー氏が退社し、4月には同社の開発戦略部ヘッドを務めるアンナ・スイート氏も、独自のスタジオを立ち上げるために退社しました。

また、2015年に立ち上がった日本チームOculus Japanからも、パートナーシップ・リードとしてチームをリードした池田輝和氏、デベロッパー・リレーションズを担当していたGOROmanこと近藤義仁氏が退職しています。

10月には開発者向けイベントであるOculus Connect 4が開催されますが、新たな陣容となりつつあるOculusが今後どのような動きを見せるのか注目されます。

(参考)
UploadVR / Oculus Senior Developer Strategy Callum Underwood Departs Company(英語)
https://uploadvr.com/oculus-callum-underwood-departs/

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