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投資 2021.08.31

小売り分野向けにバーチャル空間を提供するByondXR、700万ドルを調達 ユーザーとの「つながり」強化

小売り向けのバーチャル空間プラットフォームを手掛けるByondXRは、シードラウンドで700万ドル(約7.7億円)の資金調達を行いました。ByondXRは調達した資金を、R&Dやカスタマーサクセスの強化に活用します。

今回の資金調達には投資ファンド、ベンチャーキャピタル他、エンジェル投資家としてHTCの創業者Peter Chou氏も参加しています。

コカ・コーラやP&Gも利用、Eコマースの弱点補う

ByondXRは、2015年に創業したイスラエルのスタートアップです。同社のプラットフォームはWebブラウザベースで体験可能なバーチャル空間を提供しており、小売り企業は実際の店舗やショールームのコピーを作り出すことが可能です。利用している企業リストにはコカ・コーラ、P&G、化粧品のランコムといった大手企業も名を連ねています。

新型コロナウィルスの影響もあり、Eコマース市場は世界的に拡大傾向です。2020年は前年比で27.6%の伸長、ワールドワイドで4兆ドル(約439兆円)の市場規模に達したというデータもあります。

しかし店舗を訪問しないため、売り手と消費者の接点が消失するという点が課題となりつつあり、ByondXRはバーチャル空間による課題解決を狙っています。CEOで創業者のNoam Levavi氏は、「バーチャル体験はブランドと消費者のギャップを埋める懸け橋となります。オンラインショッピングを生き生きしたものに変えるだけでなく、消費者へ、一人一人に合わせた、印象的なインタラクティブ体験を提供できるのです」と説明しました。

今回のケースのような、ショッピングへのXR活用事例は、下記の記事でも紹介しています。

(参考)CTech


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