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活用事例 2017.08.07

ボーイング、360度映像中継を行うC360 Technologiesへ投資

米航空機メーカー・ボーイングはイノベーション技術を支援するHorizo​​n Xプログラムの一環として、VR/360度ビデオプラットフォームを手がけるC360 Technologiesへ投資を行いました。航空宇宙分野における、シミュレーションやトレーニングへのVR/AR活用を模索していると考えられます。

革新的な技術としてVR/ARへ投資

ボーイングのHorizo​​n Xプログラムは、革新的で世界を変えるような技術へ投資するため、今年5月に開始されました。

プログラムの最初の投資先にもARを取り扱う企業が含まれており、ボーイングは引き続きAR/VR技術へ関心を示していることが、今回新たに行われたC360 Technologiesへの投資からうかがえます。

米ピッツバーグに本拠を置くC360 Technologies社は、VRおよび360度映像をブロードキャストする技術に取り組んでいます。同社はFOX Sportsと協力し、MLBオールスターイベントや2017Daytona 500といった様々なスポーツイベントを中継する活動を行ってきました。

Horizo​​n Xプログラムの副代表であるSteve Nordlund氏は、「当社のC360への投資は、急速に進歩する航空宇宙以外のイノベーションにHorizo​​n Xがどのようにアクセスし、ボーイングの顧客にもたらすことができるかを示す強​​力な例です。C360のイノベーターとボーイングのチームは協力し、新たなソリューションを加速しながら、新しい市場へとアクセスできます」と述べています。

VRを活用した航空宇宙技術を検討か

C360 TechnologiesのCEOであるEvan Wimer氏は、「当社の発足以来、世界中が見ているスポーツ放送にC360の技術を統合しってきました。世界最高の組織と協力することができて嬉しいです。ボーイングHorizo​​n Xがスポーツ放送業界での我々の貢献を認めてくれていることを非常に喜ばしく思っています」といいます。

「同時に、我々C360がどのようにして今後のボーイングのアプリケーションに活用されるかも考えています。我々は、C360へのボーイングの投資が、360度VR/AR業界のさらなる進歩を促進し、刺激すると確信しています」

ボーイングは自律システムや技術トレーニングの改善といった目的を含む、VRと360度映像プラットフォームを活用した航空宇宙アプリケーションの可能性を検討していると言われています。

(参考)
Boeing Invests In VR And 360-Degree Video Firm C360 Technologies / VRFocus(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/08/boeing-invests-in-vr-and-360-degree-video-firm-c360-technologies/

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