BMW of North Americaは、EVバッテリー修理技術者の研修向けにMeta Quest 3対応のMRアプリ「Impossible Battery」を開発しました。
「Impossible Battery」はBMWの第5世代EVバッテリーを精密に再現したバーチャルレプリカです。技術者はバーチャル空間で14種類の修理ツールを使い、バッテリー全体の仕組みを理解できます。操作はMeta Quest 3のコントローラーで直感的に行え、煩雑な作業を省き、構造理解に集中できる設計です。新規採用者から経験豊富な技術者まで幅広く活用でき、効率的な知識習得を支援します。
そもそも、EVバッテリーは内部がセルや配線、留め具で複雑に構成され、修理には高度な知識と経験が求められます。従来の研修では物理的なレプリカを使っていましたが、コストの高さや破損リスクが課題となっていました。今回の「Impossible Battery」はその問題を解決する目的で使用されます。
当初は完全没入型のVRアプリとして試作されましたが、技術者の意見を受けMRに移行しました。MRでは物理的な部屋が見えるため、インストラクターとのコミュニケーションが容易になる利点があります。
さらに本アプリにはゲーミフィケーション要素も盛り込まれています。修理にかかる時間やコストを記録でき、今後は各研修センターで修理速度を競えるグローバルリーダーボードの導入も計画されています。また、X線ビューのように電気や冷却液の流れを可視化する機能も実験中で、トレーニングだけでなく診断や解析への応用も検討されています。
BMWはデジタルツインを構築し、既存の研修や業務に統合する方針を示しています。危険性や高コストのため難しかった研修も、VRやMRを使うことで低コストで開発や展開が可能になるとしています。
Mogura VRはUploadVRのパートナーメディアです。
