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開発 2021.10.12

英BlipparがWebAR向けの新SDKを公開、ベータ版は無償利用可

英国でARを手掛けるBlipparは、WebAR向けのSDKをリリースしました。ブラウザ上のみならず、FacebookやTikTokなど、プラットフォームをまたいでARコンテンツを展開できる点が特長です。

ARコンテンツ開発企業が提供、高い精度謳う

Blipparは2011年の創業で、当初はスマートフォン向けの画像検索アプリや、ARを使った位置情報特定システム(VPS)、一般向けのARナビアプリ等を開発・提供していました。しかし2018年12月に破産し、2020年以降は企業やブランド向けのソリューション・ARコンテンツ制作に転向。2021年3月には500万ドル(約5.6億円)を調達し復活しています。

今回発表したSDKは、SLAM技術の最も先端的な導入を謳います。Blipparによれば「オブジェクト固定時のトラッキング精度は99%、角度の精度は誤差1%を誇る」とのこと。

これまでにも同社は、WebAR制作プラットフォーム 「BlippBuilder」を提供しています。こちらはノンコーディングでブラウザベースのARコンテンツの制作・リリースが可能なもので、企業広告などに広く採用されてきました。新SDKはWebブラウザに加え、Facebook、TikTok、WeChat、WhatsApp等でもARを展開可能です。また現在はベータ版のため、利用は完全に無料となっています。

WebARプラットフォーム事例

WebARのプラットフォームとしては、米国の8th wall、国内ではpalanなどが知られています。

(参考)Auganix


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