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テック 2019.01.12

外部センサーなしで全身トラッキング、プロトタイプがCESでお披露目

フランスのVR企業Bigger Inside社は、アメリカ・ラスベガスにて開催されているエレクトロニクス展示会「CES2019」にて、外部センサーなしで全身トラッキングを行うシステムのプロトタイプ展示を行いました。多人数での同時体験も可能となっています。

Bigger Insideは施設型VR(ロケーションベースVR)向けのコンテンツ開発を行っています。そのシステムとして、全身のトラッキングを外部センサーなしで行うシステムを開発しました。今回展示されていたのはプロトタイプで、今後フランスにオープンするVR体験施設で導入されるとのこと。

施設型VRは様々な企業が世界各地で展開・運営を行っており、中でも自由に歩き回れるVR体験(フリーロームVR)が高い人気を博しています。しかしフリーローム型のVRでは、動き回る体験者の位置や手足の置かれている場所などを正確にVR内へ反映するため、多数の外部センサーや大がかりな施設が必要となります。

Bigger Insideのプロトタイプはセンサーを必要とせず、また体験者の装着するバックパックPCや各種デバイスのみで完結することから、こうした問題を解決し、設備への投資を抑えられるソリューションとなりそうです。

技術の詳細に関しては、「プロトタイプなのでまだ語れない」とのこと。Windows Mixed Realityヘッドセット(没入型MRヘッドセット)を使用し、腕や足に専用のデバイスを装着することで全身のトラッキングが可能となる以外の情報はまだありません。

(CES2019・Bigger Insideブースの様子。実際に外部センサー無しでフルボディトラッキングを行ってゲームをプレイするデモが展示されていた)

(参考)Bigger Inside


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