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3Dモデル活用 2018.07.30

商船三井がナーブのVRサービス活用、大型船のメンテナンスや社員教育に

企業向けのVRサービスを手掛けるナーブ株式会社は、大手海運会社として知られる株式会社商船三井に対し、VRソリューションシステムを提供します。商船三井の次世代型自動車船である「BELUGA ACE」(竣工2018年3月)の船舶内部をVRコンテンツ化し、船舶内部に入らなくても内部構造を確認・体感できるようになります。


(商船三井の次世代型自動車船「BELUGA ACE」)

長期航海により訪問での修理が困難、VRで解決

商船三井の次世代型自動車船「BELUGA ACE」は全長199.9m、幅32.2m。小型自動車に換算しておよそ6,800台を一度に輸送可能な大型輸送船です。

船による輸送は世界的な自動車メーカー各社が利用していますが、このような大型輸送船の竣工後は長期で航海するため、社員や顧客が訪問する機会は限られます。さらに修理や改修といったメンテナンスも、容易には訪問できないため、図面やデータによる確認に頼らざるをえない状況です。この結果、専門家以外にとっては非常にハードルの高い行程となっていました。

今回、ナーブのVRソリューションによって、誰でも・いつでも・どこでも可視化された情報をバーチャルに体感できるようになります。これにより、遠く離れた場所でも、船の構造や機器の配置を目視で確認可能となります。

訪船機会の少ないスタッフ教育にも

またこのVRソリューションは、スタッフの教育用にも活用可能です。大型輸送船は顧客の荷物を限られた時間内で輸送するため、港に停泊する時間は限られます。したがって、社員であっても訪問する機会は非常に限定的で、構造が直感的に把握しにくいという問題もありました。

これに対してナーブのVRソリューションでは、船の内部構造や大きさ、質感までも、バーチャルに体感できます。その結果、より短期間で、多くの種類の船舶について、詳しい情報を得ることができるようになります。

商船三井では、この仕組みを活用し、本船の運航を担当する社員教育等にも、VRを活用していく予定です。

こちらが船内の360度3Dデータの例です。ナーブが開発したVR端末「CREWL(クルール)」を用いた疑似内見により、船舶内部の様子を感覚的かつ直感的に把握することが可能です。

(参考)ナーブ株式会社プレスリリース


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