2月13日、イタリア・ミラノのスタートアップ企業Aryelは、370万ユーロ(5億3,000万円、2023年2月17日時点)を調達しました。同社はコード入力不要でARコンテンツを簡単に作成・共有できる広告向けSaaSプラットフォームを開発、運営しています。得られた資金で、ARソリューションの提供拡大を目指します。
今回の資金調達はポストシードラウンドにて実施されました。PranaVenturesが主導し、Logotel SpA、KF-Investなど複数の投資会社、エンジェル投資家らが参加しています。
ノーコードで広告向けARコンテンツ作成
Aryelは2020年創業。イタリア・ミラノに本社を構えるスタートアップ企業です。同社はノーコードSaaSプラットフォームを開発、運営しています。ユーザーはドラッグやドロップなどの簡単な操作でARコンテンツ作成が可能。また単一のURLからARコンテンツを公開するためPVなどの測定と追跡が可能で、多種多様なマーケティングツールと統合できます。同社によると、ユーザーは5万人を超え、7割がアジア、カナダ、北欧とのこと。2022年には前年比300%以上の成長を記録しています。
グローバル市場での拡大を目指す
本調達に際し、同社CEOであるMattia Salvi氏は「私たちのプラットフォームは、マーケティング関係者が日々直面している具体的なニーズに応えるものです。私たちの目標は過剰な情報の中で際立つ体験を作り出すことによって、消費者の注目を集め、それを測定することです。Eコマースから広告、リードジェネレーション、主要なCRMを使ったナーチャリングまで、さまざまな使用例があります」とコメントしています。
得られた資金は、英国を含むさらなる国際市場の拡大、AIを用いた新機能による製品開発の強化に当てられる予定です。
(参考)Aryel、EU-Startups