VR内で使える建築ツール「Arkio」がリリースされました。コントローラーではなく手で立体の大きさを変えたり、組み合わせたりといった直感的な操作が特徴。より多くの人が利用しやすいツールを目指しています。
手で建物を掴んで設計
Arkioは2019年にベータ版がリリースされ、今回正式にバージョン1.0公開となります。Osulus Quest、Quest 2のハンドトラッキングに対応し、コントローラーを使わず手だけで操作も可能です。
最大の特徴は、コントローラーや手で直感的に設計を行える点。建物の形状を変える、複製する、拡大・縮小も簡単に行えます。開発元によれば、過去には都市計画を2時間以下で作成したり、3Dモデリング経験のないユーザーが1日で自宅のデザインを行ったり、といった事例があるとのこと。多くの人にとって利用しやすいツールを目指しています。
その一方で、建築物の実寸を表示したり、日光による影の動きを時間経過に合わせシミュレーションする機能も搭載。Revit、Rhino、SketchUp等の3Dモデリングソフトにも対応しています。
またVRヘッドセットだけでなく、PCやスマートフォンとクロスデバイスで利用が可能です。複数人が共同で設計を行う際は、PCから書き込まれた指示に合わせ、ヘッドセットユーザーがデザインを調整するという利用方法もあります。
9月までは完全無料
2021年9月1日までは完全無料、その後は無料プランを含めた3種類の料金体系が用意され、用途に応じて選ぶことができます。申し込みはこちらの公式サイトから。
(参考)Arkio