XRデバイスの管理プラットフォームを提供する米ArborXRは、XR学習分析を手がけるInformXRの買収を発表しました。この買収に伴い、ArborXRは新たな分析ツール「ArborXR Insights」を提供開始します。同ツールは企業向けのVRやARを用いた教育・トレーニングの分析機能の強化を目指し、学習データ収集、学習成果の可視化、既存の学習管理システムとの連携などが可能になります。
ArborXRは企業や教育機関を対象に、Meta Quest、Pico、VIVEなどのVRヘッドセットからApple Vision Pro、Magic Leap 2、ARGO、VuzixといったARグラスまで、多様なXR機器を一元管理できるプラットフォームを提供しています。世界で3,000以上の組織が導入しており、製造業、航空宇宙、医療、教育など幅広い業界で利用されています。また2024年8月にはシリーズAラウンドで約1,200万ドル(約18億円)を調達しており、Metaの法人向けXRデバイス管理プラットフォームとしても公式認定されています。
InformXRは2023年に設立された企業で、VRやARを活用した教育コンテンツのデータ分析に特化しています。創業者ダン・カイケンドール氏らのチームは、これまでに500以上のオンライン学習管理システムと連携可能な分析基盤を開発してきました。開発者向けにオープンソースのライブラリも提供し、学習アプリのパフォーマンス測定を容易にしています。買収後、InformXRのチームはArborXRに加わります。
本買収により、ArborXRは自社プラットフォームにInformXRの技術を取り込み、「ArborXR Insights」として提供します。このツールでは学習者の進捗をリアルタイムで追跡し、ROIの可視化、オンライン学習システム連携の簡略化、高水準のデータ保護、様々な環境での運用などを実現します。また、ユーザーメリットとして迅速な分析展開や効果測定用のダッシュボードの組み込みが可能になります。
ArborXRのCEOブラッド・スコギン氏は「現在、多くの企業がXRトレーニングを導入している一方で、分析ツールが十分ではなく、正確な成果を測定できていません。『ArborXR Insights』はその問題を迅速に解決し、XRを本格的に活用できる環境を整えます」と説明しています。
「ArborXR Insights」は現在40の顧客およびパートナー向けに限定提供されており、2025年夏に一般向けの提供が予定されています。なお、今回の買収はArborXRとしては初の企業買収となります。

