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投資 2024.08.16

企業で高まるXRデバイスの“管理ニーズ” ArborXRがシリーズAで1,200万ドルを調達

ARおよびVRデバイス管理プラットフォームを提供するArborXRは、シリーズAラウンドで1,200万ドルの資金調達を完了しました。今回の資金調達は、急速に拡大するXR業界において、企業のデバイス管理ニーズに応えるための同社の能力を強化するための重要なステップとしています。

ArborXRは、ARやVRデバイスの導入・管理を効率化するためのプラットフォーム(MDM)を提供している米国の企業です。今回の資金調達は、FUEL Capitalが主導し、既存投資家であるSIGNAL FIREとTHE Venture Reality Fundも参加しました。調達した資金は、同社のデバイス管理プラットフォームの機能拡充や市場展開の加速に充てられる予定です。

ArborXRは、企業や教育機関向けに、複数のデバイスを一元管理するためのツールを提供しています。同社のプラットフォームは、リモートでのデバイス管理やコンテンツ配信を可能にし、ユーザーが多様なアプリケーションを効率的に展開できるようサポートしています。Meta Questシリーズ、Picoシリーズ、VIVEシリーズなど、各種一体型VRヘッドセットに加えて、Apple Vision Pro、Magic Leap 2、ARGO、Vuzixの各種デバイスなどARグラスにもかなり広く対応しており、ソフトの一斉インストールやアップデート、起動・ネット接続など確認、キオスクモードの設定など各種一括管理を可能にしています(対応機種一覧)。

XR技術の企業利用が広がるにつれて、デバイス管理の重要性が増しています。企業が導入するARやVRデバイスの種類と数が増えるに伴い、それらを効率的に管理し、適切なコンテンツを提供するためのプラットフォームが不可欠です。こうした背景の中、ArborXRはその役割を担い、企業の業務効率化やトレーニングの効果を最大化するための支援を提供しています。今回の資金調達により、さらに多くの企業がこの技術を導入し、業務におけるXRの活用が一層進むことが期待されます。

(参考)TechcrunchArborXR


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