ARヘッドセット開発を噂されるアップルに、新たな動きがありました。ARの機能向上のカギとなる「LiDAR」センサー開発企業への資金提供です。
LiDARセンサー供給企業
アップルはプレスリリースにて、II-VI(ツーシックス)社へ4.1億ドル(約447億円)の出資を行った旨を発表しました。米国製造業の研究開発や設備投資を支援する「Advanced Manufacturing Fund」からの提供です。なお2017年にも、同基金は後にII-VIに買収されるFinisarへ3.9億ドルを出資しています。
II-VIはアップルにLiDARセンサーを供給しており、このLiDARセンサーはiPhone 12 Proや、2020年3月発売のiPad Proに搭載。光を使って距離や深度を測定し、空間認識の精度を向上させます。アップルは「これまでにないレベルのAR」を実現すると謳っています。
ARデバイスへの影響は?
今回の資金により、II-VIは生産能力の増強や人員採用、そして「将来のiPhone向け部品の供給を加速する」としています。発表の中でARデバイスへの言及はありませんが、アップルのARへの取組は確実に進んでいると見て間違いないでしょう。
(参考)Next Reality, The Verge