ロシアのスタートアップAntiLatencyは、VR内でダンスの“ズンバ”を行うデモ映像を公開しました。同社の全身トラッキングシステムにより、10人以上の動きがVR内で問題なく同期されている様子が確認できます。
AntiLatencyの全身トラッキング技術は、光学慣性トラッキングモジュールと赤外線センサーが搭載された赤外線フロアマットの組み合わせで機能します。公開された映像からは、5つのトラッキングモジュール(頭部にひとつ、四肢にそれぞれひとつずつ)を装着してダンスする10人の動きが、システム側で全員問題なく認識されている様子が確認できます。
AntiLatencyのコメント
今回公開した全身トラッキングのデモ映像について、AntiLatencyはプレスリリース上で以下のようにコメントしています。
(今回のデモで使用された)10台のVRヘッドセットは、5GhzのWi-Fiネットワークに接続し、お互いのトラッキングデータを共有しています。デモ自体は(ゲームエンジン)「Unity」を使用して制作しました。ネットワークにはデモ映像の制作のために1台のPCも組み込まれており、同端末は、ビデオカメラの位置の検出と、Unityデモ環境のリアルタイムイメージキャプチャーに使用されました。
公式サイトで販売中
2020年3月現在、今回使用された全身トラッキング用のデバイスはAntiLatencyの公式サイトで販売されています。同社のソフトウェアは多くのVRヘッドセットやエンジン、プラグインに対応する設計です。米メディアVRScoutによれば、「Unity」のほかに「Unreal」や「C++/C#」系のAPIにも対応しているとのこと。
(参考)VRScout
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