Home » 10人同時にVRでダンス、ロシア企業の全身トラッキング技術


テック 2020.03.13

10人同時にVRでダンス、ロシア企業の全身トラッキング技術

ロシアのスタートアップAntiLatencyは、VR内でダンスの“ズンバ”を行うデモ映像を公開しました。同社の全身トラッキングシステムにより、10人以上の動きがVR内で問題なく同期されている様子が確認できます。

AntiLatencyの全身トラッキング技術は、光学慣性トラッキングモジュールと赤外線センサーが搭載された赤外線フロアマットの組み合わせで機能します。公開された映像からは、5つのトラッキングモジュール(頭部にひとつ、四肢にそれぞれひとつずつ)を装着してダンスする10人の動きが、システム側で全員問題なく認識されている様子が確認できます。

AntiLatencyのコメント

今回公開した全身トラッキングのデモ映像について、AntiLatencyはプレスリリース上で以下のようにコメントしています。

(今回のデモで使用された)10台のVRヘッドセットは、5GhzのWi-Fiネットワークに接続し、お互いのトラッキングデータを共有しています。デモ自体は(ゲームエンジン)「Unity」を使用して制作しました。ネットワークにはデモ映像の制作のために1台のPCも組み込まれており、同端末は、ビデオカメラの位置の検出と、Unityデモ環境のリアルタイムイメージキャプチャーに使用されました。

公式サイトで販売中

2020年3月現在、今回使用された全身トラッキング用のデバイスはAntiLatencyの公式サイトで販売されています。同社のソフトウェアは多くのVRヘッドセットやエンジン、プラグインに対応する設計です。米メディアVRScoutによれば、「Unity」のほかに「Unreal」や「C++/C#」系のAPIにも対応しているとのこと。

(参考)VRScout

Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード