中国のVRヘッドセットメーカーANTVRは、クラウドファンディングサイトKickstarterでキャンペーンを開始しました。対象となるデバイスはVR/ARハイブリッド端末「Mix」。およそ8時間で目標金額5万ドル(約550万円)を突破、5月16日時点で7万ドル(約790万円)以上を集めており、順調に調達金額を伸ばしています。
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VR/ARハイブリッド端末「Mix」
今回資金調達を行っているのは、VR/ARのハイブリッド端末「Mix」です。ANTVRは4月にMixのKickstarter開始を発表していました。
MixはVRのコンテンツをARで表示、SteamVRの130以上のコンテンツを楽しむことができます。コンテンツはVR空間ではなく、実際の空間に投影されます(ただし、背景が黒色や暗い色のコンテンツに限ります)。
端末は解像度1200×1200(片目)のディスプレイを搭載、リフレッシュレートは90Hzです。Mixはデバイスの視野角とサイズを大きな売りとしており、マイクロソフトのHoloLensやレノボのMirageといった他のAR/MR端末に比較して、96度という自然に物が見える視野角、そしてデバイスが小型であることを強調しています。
ANTVRによれば、この広視野角を実現したのは独自技術の「デュアルチャンネル・ミックスド・オプティクス(Dual-Channel Mixed Optics)」。異なる光の経路を持つ複数のレンズを使い、ディスプレイに映る画像を大きくしているとのこと。
オプションでアクセサリーを購入すれば、ポジショントラッキングやハンドトラッキング、アイトラッキングも可能になります。
Kickstarterへは499ドル(約5万4,000円)から出資可能。出資者への出荷時期は2018年12月を予定しています。金額により、下記の通り付属するアクセサリーが異なります。
SteamVRを動作させるにはPCも必要
最低出資額のセット(Mix本体とコントローラー)ではポジショントラッキング用のキットがないことから、6DoF(位置トラッキングを含む前後左右上下のトラッキング)の体験は難しいと考えられます。もしViveトラッカーのような他のキットを持っていないのであれば、トラッキングキットを入手できる額の出資をした方が良いでしょう。また注意すべき点として、SteamVRを動作させるためにVR対応のPCも必要となります。
Kickstarterの当該ページへはこちらから。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。