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活用事例 2020.01.30

アクセンチュア、イベント会場選定用XRツール提供 メガネ型MRデバイスにも

コンサルティングファームのアクセンチュアは、モバイルARやVRヘッドセットを使った会場選定ツール「XR Event Planner」を提供します。イベント会場を決める際、移動や打合せの手間を削減し、利益を創出するというものです。

アクセンチュアによると、米国の会議・イベント分野は3,300億ドル(約36兆円)の市場規模。しかし中心となる「会場選定」のプロセスにはコストも時間も要します。イベントプランナーは複数の会場を訪問し、顧客と打ち合わせ。最大で6ヶ月間かかるとも言います。

作業効率上昇、利益8%アップ

この問題を、XR(VR/AR/MR)で解決するのが「XR Event Planner」です。ツールでは、スマホAR、ARグラスやVRヘッドセットを通じて会場の様子を確認。空間を自由に歩き回り、テーブルセットや照明等、希望するカスタマイズを加えることもできます。

作業の利便性だけでなく、収益面にも効果は現れます。「XR Event Planner」を使えば、会場訪問の旅費や、打合せ時間を削減できます。マーケット調査と分析によれば、ホテル等の会場側は利益を8%押し上げることが可能、かつ会場の稼働率を上げ、予約コストを抑制する見込みということです。

VIVE Focus PlusやNrealLightに対応

アクセンチュアはこのソリューションを、大手通信会社のQualcomm(クアルコム)や、インターコンチネンタル・ロサンゼルスらと提携して開発しました。対応するデバイスは、HTCの一体型VRヘッドセット「VIVE Focus Plus」、Nreal社のMRグラス「NrealLight」が挙げられています。

またアクセンチュアは、顧客がより個別最適なサービスを求める時代において、XR活用のメリットを強調しています――すなわち、競合との差別化を図り、顧客のロイヤリティを高める効果です。

(参考)アクセンチュア


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