Meta Quest 3が120Hzを超える表示リフレッシュレートに対応しました。標準では、最大207Hzで、システムがフル解像度でディスプレイにフルフレームのデータを送信できる最高レートとなります。また、開発者モードでは、上限が240Hzまで上がります。これらは、英語圏版の開発者向けドキュメントで明らかになったもので、更新日は2026年8月27日となっています(※日本語版の開発者サイトでは表示なし)。
この対応はMeta Quest 3に限られ、Meta Quest 3Sやほかのヘッドセットでは利用できません(3Sが異なるディスプレイパネルを採用しているため)。あわせて、動作には最新のOSである「HorizonOS v2.7」以降が求められます。
設定の手順は、狙うレートによって二段階に分かれます。72Hzから207Hzまでであれば、アプリ側から任意の整数値を指定でき、追加の設定も不要です。207Hzが区切りとなるのは、フル解像度のまま1フレーム分のデータをディスプレイへ送れるのが、この数値までだからと説明しています。
これを超える場合には、ディスプレイスケーリングが前提となります。開発者モードを有効にしたうえで、2つのadbコマンドを実行する流れです。低い解像度で描画した映像をディスプレイ側で引き伸ばすため、送るデータ量は小さく抑えられます。ただし、そのぶん画質は犠牲になります。差が表れやすいのは、小さな文字や細い線といった細部です。
もうひとつの壁が処理時間です。リフレッシュレートを上げるほど、1フレームを作る時間は短くなります。72Hzでは13.9ミリ秒、120Hzでは8.3ミリ秒、240Hzでは4.2ミリ秒。240Hzに至っては72Hzの3分の1未満しか猶予がなく、間に合わなければ映像はカクついてしまいます。
そのため適しているのは、描画の軽いアプリです。ドキュメントではリズムゲームや対戦シューター、スポーツやレース作品が例に挙げられる一方、描画負荷の高いアプリは向かないとされています。なお1フレームの表示時間が短くなることで、動く物体の残像感も変わります。明るい物体が暗い背景を横切るような、コントラストの強い場面ほど違いが分かりやすいとのことです。
参考
https://www.uploadvr.com/qhorizon-os-2-7-adds-gamepad-emulation-and-207-hz-display-mode-240-hz-in-dev-mode/
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