8月3日、Snap Inc.は2026年第2四半期の決算を発表しました。あわせてスマートグラス「Specs」の商用発売を今秋に予定していると明らかにしています。ローンチイベントは9月16日にロサンゼルスで開催され、製品の仕組みや何ができるのかは、この場で詳しく公開される予定です。
全社の売上は前年同期比19%増の15億9,900万ドル(約2,510億円)でした。純損失は1億6,400万ドル(約257億円)で、前年同期の2億6,300万ドル(約413億円)から縮小しています。
AR関連では、ARレンズのサブスクリプションであるLens+が、Snapchat+やMemories Storageとともに直接課金の売上を牽引しています。この区分の売上は前年同期比85%増の3億1,600万ドル(約496億円)に達しました。ただしAR単体の売上や利用者数の開示はありませんでした。
なお本記事では、2026年8月4日時点での為替レートを用いて換算しています。
今回発売時期が公表された「Specs」は、シースルーのレンズにコンピュータを組み込んだデバイスで、10年以上の開発を経て6月に発表されました。共同創業者兼CEOのエヴァン・シュピーゲル氏によれば、現行のAIグラスより機能面で優れ、VRヘッドセットより装着しやすいという位置づけです。周囲の状況を認識したうえで、仕事や学習、エンターテインメント、複数人での体験を支援するとしています。
同社はこのSpecsを最大の長期的な機会と見ています。シュピーゲル氏は、AIが人に代わって作業を担い、人が画面を操作する時間が減る未来を前提に設計したと述べました。投資の進め方については、慎重な姿勢がうかがえます。Specsへの投資は既存の営業費用の見通しに収まっており、今後は製品やエコシステム、経済性の達成状況を見ながらペースを調整するとしています。中核事業の収益性とキャッシュ創出を保ちつつ進める考えで、開発を担うSpecs Inc.は決算リリースにSnap Inc.の完全子会社として記載されました。

