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AR/スマートグラス 2026.06.17

Snapが次世代ARグラス「Specs」正式発表 価格は約2,200ドルで2026年秋発売 日本は対象外

Snapは、2026年6月16日に開催された「Augmented World Expo 2026」にて、同社の次世代ARグラス「Specs」を正式に発表しました 。価格は2,195ドルで、今秋にアメリカ、イギリス、フランスで出荷が予定されています。

同イベントで登壇したSnapの共同創業者兼CEOであるエヴァン・シュピーゲル氏は、スマートフォンが生活を便利にした一方で、人々の注意を画面の中に閉じ込めてしまったと指摘 。コンピューティングを画面の中から現実世界へと解き放ち、人々が互いを見つめ合いながら技術を活用できる未来を目指して開発されたのが、この「Specs」です 。

Specsは、外部接続(テザー)やポッド(演算ユニット)を必要としない完全スタンドアロン型で、日常生活での快適な着用を目指して設計されています 。顔の大きさに合わせて47mmと52mmの2種類のフレームモデルが登場します。

筐体には高性能スイスTR90ポリマーが採用されており、47mmフレームモデルが132g、52mmフレームモデルが136gという軽量設計が特徴です。光学系には独自の液体シリコン状液晶(LCoS)ディスプレイと、ナノ構造を用いた新しいウェーブガイド技術を搭載。視野角は51度の視野角です。表示性能については1600万色を再現し、航空機ボーイング787の窓にも採用されている電子調光技術により、レンズがわずか10秒で透明から遮光へと切り替わります。

処理を支えるのは2基のSnapdragonプロセッサで、一方がコンピュータビジョンを、もう一方がレンズの動作を専任で担当することで、表示までの遅延は7ミリ秒という極めて低い水準を実現しています。バッテリー駆動時間は最大4時間ですが、付属の充電ケースを活用することで、最大20時間まで利用可能です。

矯正視力については、内側に組み合わせる形のインサートレンズを購入して使用。1台のSpecsを複数人で共有して使うシチュエーションも想定しているとのことです。

開発環境についても、Snapはこれまで展開してきた開発ツール「Lens Studio」の大幅な刷新を行いました。Claude Code、Codex、Cursorなどで利用可能な「AIエージェント開発」のプレビューを開始したほか、C/C++ライブラリをサポートするネイティブ開発キット(MDK)や、既存ツールからの移行を支援する「マイグレーション・エージェント」を導入しました。

また、空間処理能力を測定する「SPECS Spatial Benchmark」も用意され、開発者が高度なAR体験を構築しやすい環境を整えています。

Snapはカメラを搭載したSpecsの展開において、プライバシーを最優先事項として掲げています。記録時にはLEDが点灯する仕組みを採用し、データ処理は可能な限りオンデバイスで行うことで、ユーザーが自身の情報をコントロールできる透明性の高い設計を実現しました。

Specsは、「テクノロジーが生活から引き離すのではなく、生活を豊かにする」というSnapの理念が体現されたARグラスとして登場しました。ファッション界の著名人を起用したキャンペーンも展開されるなど、常用できるファッショナブルなARグラスのイメージを強調しています。

価格は2,195ドル(約35万円)で即日予約開始。消費者向けのデバイスとしては決して安くはない価格帯ですが、60万円を超えるApple Vision Proなどと並ぶ体験が期待される次世代デバイスとして、市場の反応も気になるところです。

発売時点の出荷国は北米、イギリス、フランスなどかなり限定的。記事執筆時点では、日本は対象に入っておらず、予約もできません。Snapの担当者によれば「今後の販売も検討したい」とのことですが、発売時期は未定です。


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