アメリカのスタートアップ企業Enovixは、「MR(Mixed Reality、複合現実)市場の明確なリーダー」に対し、画期的な新型バッテリーを提供すると発表しました。この「リーダー」はMetaまたはAppleであると目されており、将来的にこれらの企業によるヘッドセットのバッテリー持続時間向上が期待できます。
「MR市場のリーダーにバッテリーを提供」、MetaかAppleか
Enovixは2007年創業。長年にわたって高効率・高密度なバッテリー(シリコンリチウムイオン電池)を開発しています。
今回Enovixが発表したのは、「カリフォルニアを拠点とする大手テクノロジー企業に、MRヘッドセット用のシリコンバッテリーパックを提供する契約」です。
具体的な企業名は明らかにされていませんが、カリフォルニア州には「Meta Quest」シリーズのMeta、「Vision Pro」のAppleが居を構えています。現在のMR市場のシェアを鑑みると、Enovixのバッテリー提供先はこの二社のいずれかである可能性が高いでしょう。なお、EnovixのシニアVPであるSamira Naraghi氏は、以前MetaでXR関連のパートナーシップに関わっていました。仮に提供先がMetaであれば「納得の結果」と言えます。
Meta QuestシリーズやVision ProにEnovixのバッテリーが搭載される場合、より長時間連続で使用できる可能性が生まれます(※Meta Quest 3は内蔵バッテリーで2.2時間使用可能、Vision Proは外付けバッテリーで2時間〜2.5時間の使用が可能)。EnovixはARグラス向けの製品も開発しており、今後はMetaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」や、ARグラスなどへの搭載も考えられます。
本発表に際し、Samira Naraghi氏は、「MR市場の明確なリーダーとこの契約を締結できたことを嬉しく思います。 この市場のデバイスは、軽くてファッショナブルで安全である一方、AIを活用した“常時オン”の没入型体験をサポートする必要があります。 Enovixの高密度バッテリーは、この課題に最適です」と語りました。

