Home » 2017年のVR市場予測 ハードは約4,000億円、ソフトは約1,100億円


活用事例 2017.02.27

2017年のVR市場予測 ハードは約4,000億円、ソフトは約1,100億円

 

2017年のVRのソフトウェア/サービスの収益は、10億ドル(約1,120億円)に達する見通しです。

今後数年にかけてのVR市場の見通しについて、SuperData ResearchCCS Insightによる2つのレポートの内容をふまえると、その展望は楽観的なものと言えそうです。

SuperData Research:伸びしろは高品質なヘッドセットにあり

Superdataによると、2017年の全世界でのVRのハードウェアの収益は、36億ドル(約4,030億円)と予想されています。

出荷台数としてはGoogle Cardboardのような簡易型のヘッドセットよりも、Google Daydream、Oculus Riftなど高品質なヘッドセットの成長率が高いとの見通しです。2017年の高品質なヘッドセットの出荷台数は、昨年の3倍となる2,100万台に届くと期待されています。一方で、簡易型のヘッドセットの出荷台数見込みは、5,900万台と数こそ多いものの、2016年の8,400万台と比べて減少が予測されています。


また、VR市場における「ハードウェア市場>ソフトウェア市場」の構図は、少なくとも2020年までは続くと予想されています。とはいえ、ソフトウェア市場も良質なコンテンツがその成長を後押しする模様です。特に、北米のVRのソフトウェア/サービス市場の成長率は著しく、今年1月にオープンしたIMAX VR Centerなど、ロケーションベースVRを筆頭としたコンテンツの興隆が期待されています。

さらに、VRに加えてARとMRも含めると、2020年には市場規模は304億ドル(約3兆4,050億円)までに到達する見通しです。ただし留意点として、本レポートのARの内訳には『Pokémon GO』が含まれたものとなっています。

CCS Insight:あらゆるタイプのヘッドセットが成長を続ける

CCSによると、2021年のVRハードウェア市場は、90億ドル(約1兆80億円)に達する見通しです。

HTC Viveのようなハイエンドヘッドセット、スマートフォン向けヘッドセットのどちらも出荷台数を伸ばし、VR市場の規模が指数関数的に大きくなると予想されます。2021年の出荷台数の見積もりは、スマートフォン向けヘッドセットが7,000万台、ハイエンドヘッドセットが2,200万台となっています。

ARデバイスの普及については保守的な予想となっており、早くても2019年までは特筆すべき市場拡大は起きないものと踏まれています。

(参考)
Report: Global VR Hardware Revenue To Hit $3.6 Billion in 2017(英語)
http://vrscout.com/news/global-vr-hardware-revenue-forecaset/

※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード