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活用事例 2017.06.27

VR/ARにも使える LGから高性能で低価格な3Dカメラモジュール

世界的な電機メーカーであるLGエレクトロニクスは、Augmented Pixels社の開発したコンピュータービジョンを使った新しいナビゲート方法を使い、自律型ロボットを支援する3Dカメラモジュールを発表しました。

カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くAugmented Pixels社はコンピュータビジョンの研究開発会社です。現実世界を分析し、コンテンツを提供するSLAM(Simultaneous localization and mapping)技術の利用先としてロボット、ドローン、AR、VRをターゲットにしています。

この3DカメラモジュールはAR(拡張現実)とVR(仮想現実)ヘッドセットの新しいトラッキング方式であるインサイドアウトトラッキングにも使用することができます。インサイドアウトトラッキングはヘッドセットにあるカメラを使用して、ヘッドセットの位置を把握するトラッキング方式です。

今後のARなどの市場に向けて

Augmented Pixels社のCEOであるVitaliy Goncharukas氏は「現在、モノラルカメラとステレオカメラ用の最も高速な独自のSLAMと、市場での自律航法(障害回避、ポイントクラウドセマンティクスなど)のための技術を備えています。」と述べています。また、「私たちのシステムはハードウェアに依存しませんが、クライアントにはコンピュータビジョンソフトウェアとハ​​ードウェアを組み合わせたソリューションが必要です。 LGとの提携により、ARメガネやホームロボットの市場に非常に効率的なソリューションを提案することができます。」とも述べました。

LGは、レンズが2台ならんだステレオカメラ、赤外線カメラ、プロセッサを搭載のコンパクトな3Dカメラモジュールを設計し、低消費電力で高性能にすることを目指しています。さまざまなハードウェアプラットフォームや使用ケースに合わせてカスタマイズできます。

LGエレクトロニクスの主任技術者であるYun Sup Shin氏は次のように述べています。「Augmented Pixelsと協力して、顧客に必要な技術を提供することができて非常に嬉しいです。当社のカメラとSLAM技術を組み込んだモジュールは、性能と価格に関してパフォーマンスが高いソリューションです。コンピュータビジョンを製品に組み込む効果的な方法を模索している多くのロボットメーカーやAR / VRシステムの要件を満たすことができます。当社のコンパクトモジュールにはプロセッサが搭載されているため、オンボードで実行されるすべてのアルゴリズムとソフトウェアは、消費者に柔軟性を提供し、消費者デバイスの限られた計算能力に起因する多くの制限を取り除きます。」

今後、より高いトラッキング性能を持つARやVRのヘッドセットの発売が期待されます。

(参考)
LG Uses Augmented Pixels’ Sensor for Better Robot Navigation and VR Trackingー(英語)
https://uploadvr.com/lg-uses-augmented-pixels-sensor-better-robot-navigation-vr-tracking/


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