英BBCニュースが「Is this the world’s largest virtual fashion show?」(これが世界最大のバーチャルショーか?)と題し、3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO」に関する記事を投稿しています。記事ではZEPETOユーザーである“Monica Quin”ことMonica Louise氏へのインタビューを交えつつ、ZEPETOの現状の盛り上がりを伝えています。
ユーザー数約2.5億人、アジア最大のメタバースプラットフォーム
ZEPETOはスマートフォンで(Android/iOS)アバターを作って遊べるアプリ。アバターでメイクや着せ替えを楽しんだり、アプリ内のワールドで他のユーザーとのコミュニケーションやゲームを楽しんだりすることができます。
BBCの記事によれば、ZEPETOのユーザー数は約2.5億人。ユーザーの約7割が女性で、男性ユーザー率の高い、Robloxなどの競合サービスと比べると特異な例だとしています。また、利用者の9割はアプリの開発元である韓国以外に住んでいるとのことです。
記事に登場するMonica氏は2018年からZEPETOを利用している、いわゆる「バーチャルインフルエンサー」。ZEPETO内で着られる衣装などのデジタルアイテムを制作・販売しており、現在、“6桁単位の金額”を稼いでいるとのこと(原文では“six-figure salary”。仮にユーロであれば1,300万円前後)。
バーチャルファッションで盛り上がるZEPETO
ZEPETOではこれまでに16億点以上のバーチャルファッションアイテムが流通しており、同アプリの人気の原動力になっています。ユーザーが制作したアイテムだけでなく、グッチ、ディオール、ラルフローレンなどの大手高級ファッションブランドも参入しています。
またZEPETOは2021年11月、アプリ内でのバーチャルファッションを盛り上げるため、米フロリダ州のファッションデザイン学校Instituto Marangoni Miami(IMM)と共同で奨学金を発表。応募者にアイテムの制作を依頼したとのことです。
(画像元:Instituto Marangoni Miami)
なお、ZEPETOの最高戦略責任者(Chief Strategy Officer、CSO)であるRudy Lee氏は、「メタバース上でパフォーマンスを披露するユーザーがいることに気づき始めました。我々は現在、音楽レーベルと協力してバーチャルシンガーを開発中です」とも語っています。
(参考)BBC