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投資 2019.08.22

クラファン大成功のVRMMORPG 開発元にはY Combinatorも出資

RPGや日本のアニメから影響を受けた、VR向けMMORPG「Zenith」のクラウドファンディングをスタートしたスタートアップRamen VRが、著名なシードアクセラレーター「Y Combinator」から出資を受けていたことが判明しました。同スタジオへの期待値の高さが窺えます。

Y Combinatorは、スタートアップへの出資を行っています。著名な出資先には、ライブ配信プラットフォームTwitchや海外掲示板Reddit、宿泊サービスAirbnbなど、2019年現在大きく成長したサービスが多数含まれています。

Y CombinatorによるRamen VRへの出資の情報は、米メディアTechCrunchが報じました。同メディアによれば、Ramen VRは、過去数年間のうちにY Combinatorから出資を受けた数少ないVRスタートアップの1社であるとのこと。

TechCrunchはまた、Ramen VRが先日行われたY Combinatoの出資先(バッチ)に選ばれた2社のうちの1社であることを解説。同社が注目されている企業であることを説明しています。

関係者のコメント

Ramen VRのCEO、Andy Tsen氏は、VR界隈における“プラットフォーム化“について、TechCrunchの取材に対して以下のようにコメントしています。

長期的には、我々のゴールはただ(VR)ゲームを制作することに留まりません。ただ我々は、ユースケースを確定させないままプラットフォーム化しようとして失敗したVRプラットフォームを見てきました。(参加する)ユーザーがいないのにプラットフォーム化やチャットルーム化を試みても、機能しないのです。

Zenithについて

Ramen VRが開発を進めている「Zenith」は、日本の影響を受けつつ世界観にサイバーパンク的な要素が取りこまれた作品です。大型のオープンワールドゲームとなる予定で、クラス制を取ったキャラクターメイキングや、100万本以上を売り上げたVRリズムゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)」にインスパイアされた戦闘システムが導入されることが発表されています。リリース日は2020年8月予定です。

「Zenith」の対応VRヘッドセットはValve Index、HTC VIVE、PlayStation VRです。Oculus系のヘッドセットにも対応するとされていますが、詳細なデバイス名は明かされていません。同ページ内には「including Oculus Quest」という文面が存在することから、Oculus Quest(オキュラス クエスト)に対応することは確定と思われます。VRを使用しない非VR版(PC版)のリリースも予定されています。

Ramen VRによれば、今後6ヵ月以内にアルファテストを実施し、9ヵ月後までにベータテストを実施する予定とのことです。

(参考)TechCrunch


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