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投資 2018.07.05

SteamでWinMRヘッドセット利用者が着実に増加中

ゲーム販売プラットフォームSteamは、2018年6月までのハードウェア利用状況を発表しました。2大勢力を占めるHTC ViveとOculus Riftの利用割合には大きな変化が見られない一方、Windows Mixed Realityヘッドセット(MRヘッドセット)の利用率がゆっくりと、しかし着実に伸びていることが分かりました。


(ピンク色で表現されているWindows MRの比率が少しずつ伸びている)

昨年11月よりSteamでサポート開始

Windows MRヘッドセットは、マイクロソフトがプラットフォームの開発を行い、Lenovoやデルなど複数のパートナー企業がハードウェアを製造・販売するデバイスです。

2017年10月に製品版が発売され、11月中旬にはSteamVRのサポートが開始しました。SteamにあるVRゲームの多くを遊べるほかMicrosoft Storeからも専用のアプリを購入することができます。

ヘッドセット価格と関係か?

Steamでは毎月ユーザーへの調査を行い、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計を発表しています。

発表された6月の利用状況調査によれば、HTC ViveとOculus Riftの利用率は拮抗。一方でWindows MRヘッドセットの割合は0.5ポイント上昇したということです。この上昇幅は、もちろん大きな変化ではありません。しかしトータルシェアを6%台にまで伸ばしており、着実に利用者を増やしていることがうかがえます。

またWindows MRヘッドセットのシェア上昇は、ヘッドセット価格の値下がりと関係すると考えられます。2018年7月2日現在、HP製のヘッドセットはコントローラーとのセットでAmazonでの販売価格が200ドル台。希望小売価格より200ドルも安くなっています。今年2月頃にも、値下げが続く状況は報じられていました。価格の下落傾向が、Steamでの利用率上昇と関連している可能性があります。

なお本調査結果はSteamでの利用に限るもので、各プラットフォームの公式ストアでの利用数も含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分です。過去の調査についてはこちらの記事で紹介しています。

(参考)Road to VR
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