米国東部標準時の12月18日、AR技術やスマートグラスを手掛けるVuzix Corporationの株価が急騰しました。前日に発表された、ある企業でのスマートグラス導入がきっかけと見られています。
産業用途のスマートグラスを開発
Vuzixは、視界に情報を表示できるスマートグラス「M400」、「Blade」等を扱っています。「M400」はQualcomm(クアルコム)のAR/VRデバイス専用のチップセット「XR1」を搭載し、遠隔作業支援や倉庫・空港での荷物搬入といった産業用途が想定されています。
ワクチン輸送技術の企業で採用
今回の株価急上昇の理由として、前日に発表されたEnvirotainer社でのM400採用が考えられます。このEnvirotainerが手掛けるのは、医薬品を空輸するための「コールドチェーン」技術。同社のコンテナは、新型コロナウイルスのワクチン輸送にも使われています。
Vuzixのプレスリリースによれば、新型コロナウイルスの流行で現場トレーニングが困難になったことから、Envirotainerは急遽M400の導入を決断。現場にいるオペレーターと訓練者を繋ぎ、教育を施しているということです。
発表を受け、Vuzixの株価は1日で最大38.7%と急騰しました。年初比較では288%上昇しており、業界や投資家の期待を集めていることがわかります。
(参考)The Montley Fool