マイクロLED製造や関連技術を開発するVueRealは、4,050万ドル(約61億円)の調達を実施しました。調達資金を活用し、同社独自のマイクロソリッドプリンティング技術を用いたマイクロLEDディスプレイの量産体制の構築と、パートナー企業のサポート体制の強化を目指します。
今回の調達はシリーズCラウンドで実施されました。Export Development Canada(EDC)がリード投資家を務め、既存投資家のCycle Capital、BDC Capital、TDK Venturesが参加しています。
VueRealはカナダのウォータールーに拠点を置く企業です。独自開発したマイクロソリッドプリンティング(MicroSolid Printing)技術により、マイクロLEDの量産における課題となっている「ウェハー(Wafer)からバックプレーン(背面基板)へのLED移転」の工程を効率化することに成功したとしています。
同社によると「この技術により、マイクロメートルサイズのLEDを数百万個規模で効率的に転送することが可能となり、VR/ARデバイス向けの高解像度ディスプレイの大量製造を低コストで実現できる」とのこと。
同社は今回調達した資金を、マイクロLEDとディスプレイの大量生産及び拡大、パートナーの生産能力強化に充てるとしています。
(参考)VueReal