HTC Vive、Oculus Rift、PSVRなど、消費者市場に向けたヘッドマウントディスプレイのリリースが控える中、中国で世界初のバーチャルリアリティによるe-Sports(ビデオゲーム競技大会)、「World Virtual Reality Arena 2015」が行われました。
主催者は、Battletimes社CEOのAllen Lee氏。彼の目標は、中国のVR新興企業の成功だけでなく、世界のVRに対する見方を変えるような成功の基礎をつくる事です。WVAでは、中国の人気ダンスグループや韓国のアイドルも参加。VRの推進だけでなく、文化的にVR浸透させる取組みとしての役割も果たしました。
参加者の多くは中国から、アメリカやカナダのチームも参戦し100のチームが集まりました。1チームの構成人数は3人。中国の大晦日、これらチームの中からチャンピオンを決めるというもの。ゲームのルールはシンプルで5分間で出来る限り多くの相手チームを撃って倒すというものです。1チームあたり、使用するデバイスは中国のVRHMD・ANT VR3台と、Mag P90s(銃型コントローラー)3台。位置トラッキングはサポートされていません。世界で最初のVR e-sportsのチャンピオンはエストニアチーム、賞金は60000人民元(日本円にして約108万円)です。
WVA2016で使われたゲームはFPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)でしたが、Lee氏はレーシングといった他ジャンルのゲームも加えたいとしています。また、位置トラッキングを取り入れた大会を開催するため、BattletimesはHTCViveとの提携についての相談を既に始めています。
<参考>
・Uproad VR//VR Already Setting the Stage to Change Gaming With Its First Major eSports Tournament
http://uploadvr.com/vr-esport-tournament-china-wva/