Home » 徹底比較!VRコントローラー11種の特徴・使用感


ゲーム・アプリ 2017.12.26

徹底比較!VRコントローラー11種の特徴・使用感

VRコンテンツを体験するときには、頭に装着するVRヘッドセットのほか、ヘッドセットにハンドコントローラーが対応している場合、それを手に持って体験します。

専用のハンドコントローラーを持つことで、VR空間の中で自分の手と同じ場所に疑似的な手を表示できます。これによって自分の手を動かすようにモノを掴んだり、銃で狙ったりという操作が直感的に行えます。

しかし、ヘッドセットの種類ごとに専用コントローラーが存在するため、種類が増えてきています。加えて、PlayStation4向けなど通常のゲーム用コントローラーもVR体験に使用できます。今回は、それらVRで利用するコントローラーについて紹介・比較をしていきます。

目次

・ハンドコントローラー
 Oculus Touch
 Viveコントローラー
 PlayStation Move モーションコントローラー
 Windows Mixed Realityモーションコントローラー
・リモコン型コントローラー
 Gear VRコントローラー
 Google Daydream Viewコントローラー
 Oculus Remote
・ゲームコントローラー
 ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)
 Xbox ワイヤレス コントローラー
・その他のコントローラー
 PlayStation VR シューティングコントローラー
 Viveトラッカー(ラケット型・銃型コントローラー)

ハンドコントローラー

Oculus Touch

VRヘッドセット「Oculus Rift」専用のハンドコントローラーで、手にフィットするように作られています。そのためボタン配置なども直感的で、ヘッドマウントディスプレイで外部が見えなくてもボタン操作ができます。他のコントローラーに比べ、親指・人差し指・中指、の3本の指の動きをある程度反映させることができます。またコントローラーの位置を認識する機能(トラッキング)も高精度で、コントローラーの位置と回転が正確にVR空間の3Dモデルに反映されます。振動機能も他のコントローラーよりは感じやすいですが、現実の触感を再現できるほどのレベルではありません。

手のフィット感や操作性に加えて軽さもあり、現在発売されているハンドコントローラーの中でも筆者は一番使い心地がいいと感じているコントローラーです。VR内でモノをつかんだり握ったりした時の「本当に自分が手で何かをつかんでいる」感触は他のコントローラーよりも強く感じられます。

そのほか、詳細な情報・比較は下記記事にまとめています。


Viveコントローラー


VRヘッドセット「HTC Vive」に付属する専用のハンドコントローラーです。Oculus Touchが手にフィットする感覚を追求したことに対して、Viveコントローラーは銃や剣などの「モノを持っている感覚」が強いです。操作感はOculus Touchと比較するとボタンは押しにくい印象で、特にグリップボタンが押しにくいです。半面タッチパッドは広く、操作しやすくなっています。振動機能も搭載されています。

PlayStation Move モーションコントローラー


PlayStation VRに対応しているハンドコントローラーです。位置や回転をトラッキングしており、Oculus Touchなどと同じように手の位置をそのまま表示できるため没入感は上がります。ほかのハンドコントローラーと比べてるとタッチパッドやスティックはないものの、ボタンの数は多いです。

一つ注意点としては、ボタンの配置が少しわかりにくいため、ゲームによっては慣れるまで少し戸惑うこともあります。また他のハンドコントローラーにはある振動機能は搭載されていません。

Windows Mixed Realityモーションコントローラー


WindowsMR用に開発されたハンドコントローラーで、Oculus TouchとHTC Viveコントローラーを彷彿とさせる外観になっています。スティックとタッチパッドの両方が搭載されています。

Viveコントローラーと比べると、押しにくかったグリップ部分のボタンも改善されています。またHTC Viveのコントローラーよりも軽くなっており、持ちやすさも向上しています。しかしOculus Touchほど手そのものといった感覚はなく、Viveコントローラーのように銃や剣を持っているような感覚はありません。振動機能もあるものの、筆者はViveコントローラーよりは弱く感じにくいと感じました。

そのほか、詳細な情報・比較は下記記事にまとめています。

リモコン型コントローラー

Gear VRコントローラー


VRヘッドセット「Gear VR」専用コントローラーで、タッチパッド、トリガーボタン、音量ボタンや戻るボタンなどが搭載されています。

コントローラーの回転をトラッキングできるので、ボタンを押すことでの決定や銃を撃ったりする操作をより簡単に行うことができます。Gear VRコントローラーの登場以前は、ゲームの操作を行うときにGear VR本体側面にあるタッチパッドで操作していました。このコントローラーの登場により、腕を上げ続けなくてもいいなど負担が軽減されています。またデザインが手になじむように設計されており持ちやすいのも特徴的です。

そのほか、詳細な情報・比較は下記記事にまとめています。

Google Daydream Viewコントローラー


Daydream Viewに付属する専用コントローラー。Gear VRのコントローラーよりもさらに簡略化されており、Oculus Remoteに回転のためのジャイロセンサーが付いたといったイメージです。実際に持ってみるとGear VRコントローラーよりも軽く、手軽さは非常に優れています。トラッキングも回転のみですが、モバイル向けVRのコントローラーとしては十分な性能になっています。

そのほかの情報は下記記事で紹介しています。/p>

Oculus Remote


Oculus Riftのメニュー操作、一部コンテンツの操作に使用できる小型コントローラー。タッチパッドといくつかのボタンが配置されています。トラッキング機能などは搭載されていませんが、Oculus Riftのホーム画面(Oculus Home)での操作や、映像系コンテンツの視聴には問題なく使用できます。

機能的には「Gear VRコントローラー」などのモバイル向けコントローラーに近いです。Oculus Touchの発売前にOculus Rift向けコントローラーとして提供されていたものなので、Oculus Touchを持っていれば使用機会は少ないデバイスともいえます。

現在発売されているOculus Riftには同梱されておらず、Oculus Touchに置き換えられています。

ゲームコントローラー

ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)


PlayStation 4用に販売されているコントローラー。PlayStation VRで使用する基本的なコントローラーです。VR専用コントローラーではなく、トラッキング機能はあり、一部コンテンツでは、コントローラーの位置を動かすことで操作できるものもあります。しかし、前述のOculus Touchなどのように「手そのもの」の再現度はありません。PlayStationでゲームをしたことがあるユーザーであれば操作に迷うことはほぼないのは良い点といえます。

通常のゲーム用コントローラーをVR体験に使う場合、ゲームプレイヤーにとっては慣れ親しみがあるため操作が覚えやすいなどのメリットがあります。一方で「モノをつかむ、握る」という点では、ハンドコントローラーのほうが没入感は高くなります。また振動機能も搭載されていますが、右側、左側で別の振動にすると言った事や、強弱を感じにくいです。

Xbox ワイヤレス コントローラー

Oculus Riftに対応しているコントローラーで、ゲーム機である「Xbox One」用のコントローラーと同じものです。XboxやPCゲームをプレイしているユーザーには馴染み深いコントローラーで操作も分かりやすいです。有線、無線の両方に対応。

しかし、DUALSHOCK 4にあったトラッキング機能などもないため、VRコントローラーというよりは、まさにゲーム用のコントローラーといえます。振動機能もDUALSHOCK 4と同様で高性能とは言えません。VRコンテンツによってはXbox Oneコントローラーでも十分ですが、少し物足りなく感じることはあります。

通常のゲーム用コントローラーは、ゲームプレイヤーにとっては慣れ親しんでいて操作が覚えやすいなどのメリットがありますが、Oculus RiftでVRを体験する場合、「モノをつかむ、握る」という点ではOculus Touchの方が遥かにリアルな体験ができます。

その他のコントローラー

PlayStation VR シューティングコントローラー


PlayStationVR専用に販売されている銃型のコントローラー。シューティングゲームで特に力を発揮し、引き金だけではなくスティックやボタンも多いためPlayStationMoveよりも直感的で使いやすい印象です。振動機能も搭載されており、銃を撃った時のリコイルなども再現できます。現在対応している国内販売ソフトは『Farpoint』、『The Brookhaven Experiment』、『DOOM VFR』の3作品です。今後は2人で協力プレイができる『Bravo Team』などのタイトルが対応を予定しています。

詳しい使用感は以下の記事にまとめてあります。

Viveトラッカー

HTC Vive専用コントローラーとして位置と回転だけをトラッキングする機器「Viveトラッカー」も販売されています。ハンドコントローラーからボタンと振動機能を抜いたようなモノで、小さい分安価なのが特徴的です。具体的な使い方として、Viveトラッカーをヒトの足などにつければ足の位置が取得できるため、サッカーなどのVRゲームをすることもできます。そのためViveコントローラーと組み合わせることで幅広い体験が可能です。


また、公式からアタッチメントとして銃型やラケット型のコントローラーも発表されています。これらはViveトラッカーを装着することでViveコントローラーよりも専門的な感覚を得ることができます。銃型コントローラーであればコントローラーの形に形は違えど、ボタンの操作などは同じようにできます。ラケット型コントローラーもViveコントローラーでは感じられない重さなどを感じられる反面、操作用のボタンはついていません。
国内でも発売が決定しており、銃型コントローラーは『Duck Season(英語版)』、『Arizona Sunshine』などが対応しています。そのほかにも非公式ながら様々なアタッチメントが用意されており、様々な体験ができるようになっています。

そのほか、詳細な情報・比較は下記記事にまとめています。



VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード