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存在感を増す医療向けAR/VR、世界的カンファレンスでもキートレンドに – 起業家医師から見た医療×VRのいま

医療向けAR/VRは米国を中心に導入が進んでおり、活用範囲の規模と質の両面において進化を続けています。外科医等のトレーニング、手術のシミュレーション、リハビリ、疼痛や不安の軽減など、領域は拡大。AIとの組み合わせで医療機器として承認を得るなど、治療方法としての価値も高まっています。

本記事では医療向けAR/VRの今を、起業家医師の視点で切り取っていきます。

ARで画像診断を強化する

医療画像処理は診断や病態の評価において重要な役割を担っている一方、CTやMRI、レントゲン画像の誤った解釈が原因とされるエラーが毎日3%から5%ほど発生しているとの報告もあります。画像を自動的に分析するアルゴリズムの開発など、ミスを防ぐ努力は続けられているものの、放射線医学という分野の複雑さゆえに、専門医でさえ判断を誤ることがあるのは事実です。

こうしたエラーを完全に取り除くことは困難を極めます。しかし、AR(Augmented Reality/拡張現実)が、このエラーを減らす鍵となるかもしれません。「読影を担う放射線科医を、病理医が支援し、精緻な解釈を可能にする枠組み」を可能にするのです。


(画像引用:EchoPixel

従来の読影は、CTやMRIといった異なる検査の結果得られた画像を、専門医が“頭の中で”三次元的に再構成して解釈しているため、誤りを招く可能性があります。EchoPixel社の「True 3D」システムでは、検査結果の画像から3DCGを構築し、ARグラスに投影。組織や臓器の3DモデルをARで映し出すことができます。

また、医療教育という観点からもARの導入が期待されます。乳房X線検査(マンモグラフィ)読影のトレーニングは、従来は手動で画像を分割・転記するというものでしたが、近年の研究では、スクリーニング教育の技術を応用、ARを使った自動トレーニングシステムが提案されています。画像データを目の前に投影し、タッチペンを使って画像を繊細に動かすことができます。ナビゲーション用のメニューも提示される仕組みです。

画像診断領域はAI活用の動きが活発です。最終的な診断の責任を担う放射線科医・病理医は、AIによる読影の精査に敵うレベルに到達することが求められることになるでしょう。ARトレーニングのメリットの一つは、「従来の方法に比べ、圧倒的に面白い」という側面が利用者の意欲を高め、読影精度の向上につながっていくであると考えます。

本トピックに関し、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:IMAGING TECHNOLOGY NEWS、2019年3月14日時点)

VR療法を「処方」する

米国ニュージャージー州のJoseph M. Sanzari Children’s Hospitalでは、入院患者がVRサービスを利用しています。治療や処置の負担から気をそらし、入院中のストレスや不安を軽減するなど、用途は多岐にわたっています。

https://www.youtube.com/watch?v=XsGgNfYYetk

同施設にはappliedVRのVRシステムが寄贈され、採血、点滴確保、腰椎穿刺、包帯の交換、輸血など、子どもが不安を感じる処置の際に使われ、効果を発揮しています(同社は2015年からサービスを提供しており、不安やストレス軽減を目的とした医療VRにおけるパイオニアとして知られています)。

昨今注目を集める「AIと組み合わせることで、治療効果を高めた医療VR」よりも1世代前という印象を筆者は持っていますが、興味深いことに、医療機関にVRが寄贈される場合に多く選ばれているのはappliedVRなのです。メリットがわかりやすい、疾患を選ばない汎用性がある(どんな病態であっても、不安やストレスを伴う)、導入コストが比較的安価、等の理由が考えられます。

こちらのテーマについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:NJBIZ、2019年3月14日時点)

HIMSS 19における、医療IT分野の6つのキー・トレンド

米国で開催されたHIMSS(Healthcare Information and Management Systems Society)によるカンファレンスからの報告です。HIMSSは米国シカゴに本部を置く非営利組織であり、毎年開催される年次イベントは、ヘルスケアIT関連のベンダーや医療関係者等の情報交換・教育の場として、世界最大規模のイベントとなっています。

今年のHIMSSにおけるキー・トレンドは以下の6つです。

1.医療VR/ARの勃興
2.具体的な導入段階に入ったAI
3.電子カルテ導入後の次のトレンドである“分析”
4.体内に治療器具を挿入する前に、デジタルコピーした臓器(Virtual Organ)で効果を確認する技術
5.電子カルテ普及に伴い、懸念が高まるサイバーセキュリティ
6.ウェアラブルデバイスを患者ケアに統合

うち、今回は「1.医療VR/ARの勃興」について見ていきましょう。

このカンファレンスにはARやVR技術が多数出展されており、セッション内でもこれらの技術については盛んに議論が行われました。他の医療系専門学会でもAR/VR使用例は増加傾向にあり、既に商用化されているサービスもあり、FDA認可を取得したものも見られました。主に患者への相談や手術前のプランニング、ガイダンス、そして医師のトレーニングなどに用いられています。

カンファレンスには、以下のような企業が出展していました:

Surgical Theater……脳神経外科手術を受ける患者向けの説明
NovaRad……FDA認可を取得した、手術準備のための”OpenSight AR”
SoftServe社……“Touch My Heart” 投影された心臓に「触れている感覚」を実現
Philips Healthcare……Philips社の血管造影プラットフォームとHololens2を組み合わせたAR。画像誘導により低侵襲な血管カテーテル治療を可能にする
Abbott……心臓カテーテル検査・治療のトレーニング用VR
GE HealthcafreおよびTomTec……3D心エコーの画像をそのまま3Dモデルに変換するVR

スタートアップ企業に加え、画像診断装置の大手メーカーの存在感が増していると感じました。医療機器メーカーは、自社製品のトレーニング施設を整備し、医師や技師等にトレーニング・プログラムを提供し、製品に対するロイヤリティを醸成するというアプローチを行ってきました。VR AR を導入することによりトレーニング・プログラムの魅力を増すことは、彼らにとって極めて理にかなった方法といえるでしょう。スタートアップ企業のM&A;を含め、大手医療機器メーカーは、外科手術や手技・検査領域におけるVR ARを主導していく存在になるのかもしれません。

本取り組みについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:DAIC Magazine、2019年3月14日時点)


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