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【体験レポ】Rift Sで体感する、Oculusの徹底的な「使いやすさ」へのこだわり

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Oculus Rift

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VR治療で恐怖を取り除く、米国でVR活用の医学校開設 – 起業家医師から見た医療×VRのいま

医療向けAR/VRは米国を中心に導入が進んでおり、活用範囲の規模と質の両面において進化を続けています。外科医等のトレーニング、手術のシミュレーション、リハビリ、疼痛や不安の軽減など、領域は拡大。AIとの組み合わせで医療機器として承認を得るなど、治療方法としての価値も高まっています。

本記事では医療向けAR/VRの今を、起業家医師の視点で切り取っていきます。

米国でデータやVR活用を主眼としたメディカルスクール、2020年開校

米国の大手HMO(※)であるKaiser Permanenteが、2020年に新たなメディカルスクールを開設することを発表しました。医学生は1年目から長期間の臨床実習が可能。コラボレーションボードやWeb会議に加え、VR/AR、3Dなどの没入型の学習ツールが整備される予定です。シミュレーションセンターでは、実際の医療現場で求められる基本的なスキルを磨くことができます。

(※HMO……Health Maintenance Organizationの略で民間の健康保険プランの一つ。高齢者や障害者を除き公的健康保険が存在しない米国では、民間の健康保険を購入し、契約医療機関を受診する。民間の健康保険を購入できない人々も決して少なくないため長年社会問題となっている)


(画像引用:Kaiser Permanente

その目的は「データ主導のケアに長け、コラボレーションに前向きな、リーダーとなる医学生を育成すること」。最初の5年間に入学する医学生の授業料は全て免除されます。

VRやARの技術はすでに多くのメディカルスクールで活用されていますが、Kaiser Permanenteのメディカルスクールは医学教育だけでなく、医療の在り方も大きく変える起点となる可能性があると筆者は考えます。なぜならKaiser Permanenteは他のHMOと異なり、カリフォルニア州を中心に自前の病院やクリニックを保有しています。Kaiser Permanenteの加入者は、Kaiser Permanenteの病院やクリニックを割安で利用でき、Kaiser Permanente側は加入者を囲い込むことができる、という仕組みです。

VR/ARやデータ活用を自ら推進する医師を養成することにより、医療の効果と効率を最大限高められる、新たな医療サービス提供モデルの構築へとつながっていくものと思われます。

本トピックに関し、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:HealthcareITNews、2019年3月6日時点)

自分の身体を楽しく学ぶ、入院中の子ども達に「ARアクティビティブック」

米国からの報告です。スマートフォンのARアプリを活用し、インタラクティブな塗り絵を楽しめる「AR Activity Book」が登場しました。このARアプリでは、子供たちは楽しく遊びながら人体の構造を理解することができます。


(画像引用:DIGITAL BODIES

提供しているのはJump Simulation。13の急性期病院と2つの看護学校等を持つOSF HealthcareUniversity of Illinois College of Medicine Peoriaが共同で設立した組織です。このARアクティビティブックはSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art and Math)プログラムの一環として制作されました。全ての病院に配布し、約23,000人の入院中の子ども達に届けることを目標としています。

医師となる前、筆者が患者として医療に疑問を感じた際に確信したのは、医療をより良いものとするためには「賢い医療消費者が増えること」が不可欠である、ということでした。その思いは今も変わっていません。これまでなかなか実現する効果的な手段を見つけることができなかったのですが、こうした事例を見ると、VR/ARこそがこの壁を破る手段だと実感します。

幼い頃から、楽しい遊びを通じて自身の身体の仕組みを学び、治療の意味や、日々の食事や生活を大切だと自然に思う。そんな社会を実現していきたい、きっと実現できる、と強く感じています。

こちらのテーマについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:DIGITAL BODIES、2019年3月6日時点)

ASDを持つ子どもの恐怖を、VRで取り除く

英国・ニューカッスル大学の研究です。ASD(自閉スペクトラム症)の主要特性としては社会的なコミュニケーション困難が挙げられますが、随伴症状があることもよく知られています。最も多いのは不安症状で、典型的な症状は“特定の対象への恐怖症”。ASDの子どもたちは、例えばバナナなどの食品に恐怖を感じる場合もたびたびあります。

治療にも困難が生じがちです。例えば従来の暴露療法は恐怖を感じる場面を想像することが重要となるため、具体的に想像することが難しいASD特性には効き目が薄い、という側面があるためです。

研究チームはVR環境とセラピストによる簡便化された認知行動療法を組み合わせ、新たな手法を開発。従来の暴露療法と効果を比較しました。この研究には8−14歳のASDの子ども32人が参加。「VR環境を導入した方法」対照群である「従来の暴露療法」にそれぞれ13人を割り振って実施されています。


(画像引用:Springer

新たな方法の手順は、「Blue Room」と名付けられたCAVE型ディスプレイ(没入型多面ディスプレイ)空間へ本人とセラピストが入り、まずリラックスするコンテンツを見ながら環境に慣れ、本人の恐怖対象に合わせたVR動画が登場するというものです。

ポイントは暴露の強度が極めて緩やかであることに加え、刺激が強いと感じたらいつでも中止できることです。4回繰り返し、治療前、2週間後、6か月後、12か月後の状態を評価しました。6か月後の評価では、新たな方法では38%に症状の改善を認めました。症状が悪化した子どもは1名のみ。日常生活で明らかな改善が見られた子供は1/3、対照群では、症状の改善は認められず、むしろ31%に症状の悪化が見られました。

暴露療法にVRを用いることの有効性はすでに証明されており、米国を中心に臨床現場で活用されています。今回の研究は、ASD特性に配慮したアレンジを加え、その有効性をRCT(ランダム化比較試験)で示したことに大きな意義があると筆者は考えます。

一方で普及面での課題は2点。「患者の個別性をどう扱うか」「HMD型への移行が可能か」この2つであると考えます。患者ごとに個別のVRプログラムを制作することは、時間と費用の面から現実的ではありません。個別性を確保しつつ、どこまで汎用的なプログラムが可能か見極める必要があるでしょう。またBlue RoomのようなCAVE型ディスプレイは大型装置であり、広い空間と費用が必要になります。通常のVRヘッドセットへの移行が可能であれば、ぐっと身近な治療法となります。

安全性の面から、医師等の専門家がサポートできる環境で研究を行うことも重要です。医療VRに携わる、発達障害臨床を担う心療内科医として、VRを用いた精神療法の実用化に筆者も役割を果たしていきたいと考えています。

本取り組みについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:Journal of Autism and Developmental Disorders、2019年3月6日時点)


BiPSEEでは、BiPSEE XR Updatesという筆者のオリジナルコラムを発信しています。本記事の詳細や補足情報は、BiPSEE XR Updates (https://www.facebook.com/bipsee.vr/)をご参照ください。BiPSEE XR Updatesの発信はTwitter(https://twitter.com/BiPSEE_VR)でお知らせしています。

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