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生体データ×VRでストレスコントロール、5Gで実現する新たな代替療法 – 起業家医師から見た医療×VRのいま

医療向けAR/VRは米国を中心に導入が進んでおり、活用範囲の規模と質の両面において進化を続けています。外科医等のトレーニング、手術のシミュレーション、リハビリ、疼痛や不安の軽減など、領域は拡大。AIとの組み合わせで医療機器として承認を得るなど、治療方法としての価値も高まっています。

本記事では医療向けAR/VRの今を、起業家医師の視点で切り取っていきます。

バイオフィードバック×XRでストレスをコントロール

米国より、Story Up XR社が提供するHealium XRというサービスをご紹介します。Healium XRは、ストレスコントロールを目的としたVR/ARコンテンツ。ウェアラブル端末から生体データ(このサービスでは脳波と心拍数)を取得、VR内のビジュアルに反映することでバイオフィードバック(※)を行います。例えば、ユーザーの心拍数が下がると、VR内の太陽が明るく輝いたり、花が咲いたりと視覚的に明確な変化が起きるのです。

(※バイオフィードバック……知覚や制御が困難な生体情報を、電気的な信号などに変換し、視覚・聴覚を通して本人が認識することによって、当事者が意識的に生理反応を制御する技術や理論を指す)

心療内科医である私にとって、バイオフィードバックは身近な存在です。その歴史は1960年代にまで遡り、心身にまたがる医学分野で活用されてきました。Healium XRは古典的なアプローチをビジュアル化することで、ワクワク感という新たな付加価値を生み出しました。私自身が学んできた心身医学的手法にどんな新しい価値を加えることができるのか、ひとつひとつ向き合っていきたいと思います。

本トピックに関し、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:healthiAR、2019年2月19日時点)

VR療法で繰り返す悪夢を撃退

米国では、およそ30%から50%の子供と15%の成人が悪夢を見ています。これは苦痛であるだけでなく、慢性的な睡眠不足や不安など、深刻な影響をもたらします。

悪夢の治療については、イメージリハーサル療法(IRT、Imagery Rehearsal Therapy)が、現時点での“ゴールドスタンダード”と考えられています。悪夢の映像をそれほど恐ろしくないもので置き換えることを患者に教えるというものです。しかし成功率は人によりまちまちで、特に子供にとっては難しい場合が少なくありません。

米ボストン大学のPatrick McNamara教授とWesley J. Wildman教授らは、悪夢障害の治療法としてVR(バーチャル・リアリティ)を活用したプログラム「ReScript」が、患者に有効な結果をもたらす調査結果を明らかにしています。

この調査ではVRを基盤としたIRTとImagery Rescripting(サービス名:ReScript)のパイロット・スタディが1か月にわたり実施され、頻繁に悪夢を見る19人の患者が参加。Oculus Riftとコントローラーを使って、恐怖を感じる映像を修正し、悪夢の恐怖を軽減することが確認されたとのこと。およそ2週間に1度の頻度で、参加者の不安、悪夢による苦痛、そして悪夢による日常生活への影響のレベルを確認したところ、研究終了までに全ての参加者が3つの領域全てで改善を認めました。

研究は「VRが映像を作り出して提示することで、患者自身が映像を自らイメージする負担を軽減できる」と結論づけています。特に自力で映像を描くことが難しい子供にとっては、大きな福音となることが期待されます。

筆者が担当する外来でも悪夢を訴える患者さんは少なからずいらっしゃいます。正直なところ、有効な対応策を提示することが難しい訴えです。VRを使って自ら映像を修正するという作業は、極めて能動的であることから「自分で対応できた!」という自己効力感を得られるという点からも優れていると考えます。

こちらのテーマについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:VRScout、2019年2月19日時点)

VR/AR×5Gが実現する新たな代替療法

米国より、通信事業者AT&T;とVITAS Healthcare(米国を代表するターミナルケア提供事業者)が、ホスピス患者の慢性的な痛みと不安の軽減に向け、VR/ARを用いた研究をスタートした旨が報じられました。新たに利用可能となった次世代通信5Gを採用し、遅延のないVR/ARコンテンツをオンデマンド・ストリーミングで提供。患者が心地よく心穏やかに、精神的に充実した状態で過ごすための代替療養として活用できるかどうかを検証。研究では、不安や痛みへの対処を支援するコンテンツや、バーチャル空間での家族との外出といったコンテンツを提供し、患者からのフィードバックを評価します。

ホスピス患者の多くは、移動上の制約などで室内に閉じこもることが多くなります。外の世界から孤立する状況は、心身の衰えに拍車をかける可能性があるのです。

こうした不安や疼痛を緩和するVRコンテンツは、医療機関で術後や出産時等に活用されており、ある意味「定番」と言えるコンテンツであると筆者は考えます。このレポートのポイントは「①5Gを採用することで、遅延がほぼなくなり、VRやARの体験がより豊かになること」「②ホスピスをはじめ、不安や疼痛、孤立等の問題に直面しているあらゆる医療介護分野への広がりが期待できること」この2つにあるでしょう。

研究段階から身近なサービスへと育てるためには、信頼性の高いエビデンスを地道に蓄積していくことが鍵となります。医療VR/ARサービスを手掛ける者として、医療・介護の現場の方々との連携を一層厚くしていきます。

本取り組みについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:ZDNet、2019年2月19日時点)


BiPSEEでは、BiPSEE XR Updatesという筆者のオリジナルコラムを発信しています。本記事の詳細や補足情報は、BiPSEE XR Updates (https://www.facebook.com/bipsee.vr/)をご参照ください。BiPSEE XR Updatesの発信はTwitter(https://twitter.com/BiPSEE_VR)でお知らせしています。


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