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トレーニング・研修 2018.07.26

感電をVRで体感、ものづくり現場の安全教育に活用し事故防止へ

“ものづくり”の現場には、様々な危険が潜んでいます。例えば製造機械による事故や、操作ミスによる感電事故などは、大きな被害を引き起こす可能性があります。国内の大手企業ではこのような事故やトラブルを事前にVRで体感し、安全意識を高めるコンテンツの導入を進めています。

VRコンテンツ制作を手がける株式会社積木製作は、ものづくりに関わる様々な現場で使用できる安全教育ソリューション「安全体感VRトレーニング」の新シリーズ、「安全体感装置シリーズ」をリリースしました。感電体感器を製作・販売する株式会社昭和電業社と共同開発し、「感電をVRで体験する」内容です。

「現場の命を守る」教育プログラム

安全体感VRトレーニング」は、建設現場等、ものづくりに関わる様々な現場で使用できる安全教育ソリューションです。「現場の命を守る」をコンセプトに積木製作がオリジナルコンテンツとして販売展開しており、これまで40社に及ぶ導入実績をあげています。

今回リリースするのは、「安全体感装置シリーズ」第1弾となる「盤内配線作業中の感電」。ヘッドマウントディスプレイによるVRだけでは実現出来なかった、痛みを伴う「感電」の再現により、事故の危険性を実感もって学ぶことが出来る体感教育プログラムとなっています。

VRと同期してコントローラーの電極に電流

昭和電業社は、手軽で安全に感電体験ができる「感電体感器」の製造・販売を行っています。この感電体感装置をベースとしてPCに接続し、VRヘッドセット・HTC Viveのコントローラーには専用のアタッチメントを装着。コントローラーに取り付けた電極へ、電流、周波数、出力時間を切り替えて電流を流せるようにします(電流は1.0~3.0mA、周波数は50/60Hz、出力時間は0.1~1.0秒)。

安全に配慮した人体保護抵抗、緊急遮断回路を搭載するため、商用電流とは絶縁され、電極内の閉じたループのみに電流を流す安全な設計となっています。

こうして、昭和電業社の感電装置による安全教育を、VR技術との組合せによって更に効果的な体験教育へと昇華させました。「安全体感VRトレーニング」の他のコンテンツ同様、リアルな体験によって安全意識を高めます。

「安全体感VRトレーニング」では、他にも「建設現場シリーズ」等がリリースされています。

(参考)株式会社積木製作プレスリリース


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