イギリスのスタートアップVoltaは、政府機関Innovate UKから40万ポンド(約6,500万円)の資金を獲得しました。聴衆がインタラクションを行えるような音楽コンテンツ作成プラットフォームの開発を進め、アーティストの収益化を目指します。
野外フェスやMVで活用、アーティストのクリエイティブ支援
Voltaは、通常のコンサートやライブ配信にMRの演出を施すプラットフォームをアーティスト向けに提供しています。Volta Createで作成したコンテンツは、TwitchやYouTubeなどの2D画面で配信が可能です。
同社のプラットフォームは米国の雑誌「タイム」が選ぶ「最も偉大な発明 2021」に選出されており、直近では野外音楽フェスの「グラストンベリー・フェスティバル」でもその技術を使ったパフォーマンスが行われました。またアーティストのイモージェン・ヒープ氏は、Voltaを使ったミュージックビデオを発表しています。
自社とアーティストの収益化へ
現在プラットフォームは無料で提供されており、Voltaは調達した資金により経営を行っています。今後はアーティストがアセットを販売できるマーケットプレイスを開設して手数料を得られるようにするほか、聞き手がインタラクションを行えるような要素を追加予定。これらの仕組みを有料オプションとすることで、アーティストや自社の収益化を目指すとも掲げています。