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業界動向 2020.03.11

HTC、開発者カンファレンスを“VR開催”に変更。コロナウイルスの流行受け

HTCは、開発者向けのVRカンファレンス「Vive Ecosystem Conference(VEC)」をVR上での開催に変更することを発表しました。新型コロナウイルスの流行拡大を受けた対応として、教育向けVR企業のプラットフォームを活用する予定です。

ブラウザや6DoFの一体型HMDを使用

今回VR上での開催となる「VEC」は、HTCの主催する開発者会議です。例年は中国・深センで開催され、新製品に関する発表やデモなどが行われてきました。

VR開催で利用するプラットフォームは、アイルランドのスタートアップImmersive VR Educationが開発したバーチャル教室プラットフォーム「Engage」。いわゆる「ソーシャルVR」に近いプラットフォームであり、受講者はVRヘッドセットを装着、バーチャルな空間上での授業を受けられます。すでにオックスフォード大学のような教育機関、イギリスの国営放送BBC等で導入実績もあります。

なお今回の開発者会議は、ウェブブラウザの他、Oculus Quest、Vive Focus Plusといった6DoF対応のヘッドセットで視聴可能です。

VR開催は「理にかなっている」

メディアVRScoutのインタビューに対して、HTC代表のAlvin Wang Graylin氏は「コロナウイルスにより中国の人々の行動、ビジネスには非常に大きな影響が出ている」と説明。「特に、1月からすべての現実に開催されるイベントや国内移動は中止されてきています。よって、完全なVRイベントを開くことは、非常に理にかなっているのです」とその意義を強調しました。

Virtual Vive Ecosystem Conference(V2EC)は、グリニッジ標準時で3月19日1時30分(日本時間3月19日午前10時30分)から開催予定。参加者は事前にEngageのダウンロードや登録が必要です。

日本ではKDDIなども「VR開催」へ移行中

世界的なコロナウイルス流行を受け、今回の「V2EC」だけでなく、様々なイベントの開催方法をVRに変更する試みが各地で広がりつつあります。

(参考)VRScoutRoad to VR
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