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投資 2021.11.19

ハンドトラッキングのUltraleapが約92億円を調達、テンセントら出資

ハンドトラッキング技術で知られるUltraleapが、シリーズDで6,000万ポンド(約92億円)を調達しました。今回の資金調達を経て、同社はハンドトラッキング技術の拡充や研究開発に注力します。

本ラウンドではテンセント、British Patient CapitalのFuture Fund: Breakthrough、CMB Internationalなどが新たに出資しました。また、既存の株主であるMayfair Equity PartnersとIP Group plcも参加しています。

ハンドトラッキング技術のUltraleap

Ultraleapは「コントローラーを使わず、手の動きで操作できる」、ハンドトラッキング技術を開発しています。2021年10月には第5世代ソフトウェア「Gemini」を公開。予測精度等の向上により、片方の手をもう一方に重ねたりするシーンでも正確なトラッキングが可能となりました。

今回の資金調達により、UltraleapはGeminiをさまざまなOSに対応させるとともに、開発者がハンドトラッキング技術を用いてより多くのアプリケーションを構築できるよう、ツールへの投資を拡大していきます。また、機械学習を利用したハンドトラッキングをさらに進化させるために、研究開発への投資を続ける見通しです。

リリースではメタバースへの言及も

UltraleapのCEOであるトム・カーター氏は、パンデミックの影響で「物理的な世界をデジタル要素で強化すること」の重要性を認識する人が増え、「メタバース」という言葉への関心が急速に高まったと指摘。「今回のシリーズDの目的は、主要なインターフェースである『手』への移行を加速させることです。なぜなら、誰もが思い描くメタバースには、物理的なコントローラーやボタン、タッチスクリーンは存在しないからです」と語っています。

(参考)Ultraleap


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